Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
ミナリ
朝夕ヒンヤリしてきたので、上着を着て通勤するようになった。
世の中クールビズが定着したとは云え、ネクタイ無しのシャツは間抜けだ。今は慣れたが、最初は何だか飲み会の帰り道の酔っぱらいみたいな気がした。特に私は体型も手伝って、余計にだらしなく見える。しかもナデ肩。私服のほうがマシかもしれない。
今朝、電車の席で「すみません」と言う前に詰めてくれた。偶然だろうが、キチンとした格好をしているからだろうか。人を身なりで判断してはいけないと言うが、だらしない格好は、自分も相応に見てしてしまうので、あながち間違ってないかもしれない。
だらしないとは、靴の踵を踏む、ボタンが取れている等、職業等とは無関係な不躾をいう。

足元を見る。という表現がある。本来は弱みにつけこむという意味で、客商売から出た言葉とされる。
司馬遼太郎「街道をゆく18・越前の諸道」で、司馬氏一行3名は福井市の高級な寿司屋に入った。しかしその格好は、山中を歩き回ったので泥だらけの運動靴と作業着。本人曰く、奈良の吉野の杉山で枝打ちをしているような格好。とてもあの司馬遼太郎氏には見えないものだった。座敷に上げられ、やってきたおかみさんがさりげなく「ウチの寿司は高いんだよ」と言ったことに対して、司馬氏は、「得体の知れぬ客が来た時、はきもので見分ける古典的風習がまだあるとすれば、我々は失格だろう」と著している。

我々は見知らぬ人同席したとき、目を合わせずに靴を見る。まさに足元を見る。その足元から色々推測することもできる。この人はガニ股だ、とか、足が臭そうだとか。

ともかく第一印象でだらしなく見えるのは考え物だ。
等と偉そうに言う、普段はだらしない自分である。
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