Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
年の瀬
いよいよ今年もあと1日。
正月飾りを準備する。餅花は娘に手伝って(?)もらいながら。

鏡餅は「たいまつ食品」謹製。おお、ここは旧:樋口敬治商店ではないか。
新潟県五泉市村松町にある鏡餅工場。

ここは学生時代、アルバイトでよく出かけた。

毎年11月頃になると、14時頃から大学西門付近の歩道に学生達が並びはじめる。皆どこから聞きつけるのだろうか?
ほどなくマイクロバスがやってきて、皆次々に車内へ吸い込まれていく。定員に達すると、今日はここまで〜と切られてしまう。ピーク時はバス2台。
だから、皆その様子を見て「もちバス」「人さらいバス」とウワサしていた。バスに乗ると記憶を無くされて、気が付けばお金を握り締めて、夜中の西門前に居るという笑い話もあった。
路線バスの停留所の少し先に餅行列が出来ており、「おっ、今からもちバスか」と冷やかされる一幕も。

新潟市から1時間かけて村松へバスの旅。田園地帯を疾走する。

今は廃線となった蒲原鉄道村松駅のすぐ近くに工場はあり、17時から5時間の鏡餅製造作業。

「当社では皆さんのご協力のおかげで鏡餅を製造しております。お友達にも、餅屋さんのアルバイト楽しかったよ〜と伝えていただき、帰省先のスーパーで見かけたらぜひともよろしくお願いします」
等という担当者の冒頭あいさつが面白かった。

遠隔地、夜間手当も加算され、単純労働の割りに結構な時給だったので人気があるバイトだった。手っ取り早いバイトなので、留学生の人も多かった。4限がある人は休まなければ参加できなかったが。

終了後、再びバスで送ってもらう。車内でパンと飲み物が配布される。帰ってくるのは23時頃。
ピーク時は夜勤もあり、帰りの送りはなし。代わりに交通費をくれた。
蒲原鉄道と磐越西線を乗り継いで帰ることになる。その足は後に開業した新潟〜村松の高速バスに代わられた。村松といえば、「鉄」の私には蒲原鉄道だろうが、学生達の間では「もちバス」として広く知られた街だった。

その「もちバス」は今も走っているのだろうか。あの鏡餅を見ると、青春をときめく学生達の汗と手垢が込められているような気がしてならない。
(昨年もこんな話をしたような気がするが・・)

今年の掃除はほとんど省略。赤ん坊がいるので無理も無ない。
しかも遠縁の親類に不幸があったので、今日が通夜で我が家はドタバタしていた。

寒波がやってきた。日本海側は雪。瀬戸内側のこちらでも降るかもしらない・・。
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