Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
続続・ジャズステーション(詳細)
3月9日の詳細。(長文デス。「鉄」にご縁のない方は飛ばしてください)

<8時>
前日準備の後、Tさんとご一緒した。2人で会うのは年末以来。話も酒もすすんで大変楽しかった。翌朝、集合時間ギリギリに姫路駅到着。ちょうどt君が荷物を降ろしていた。聞けば明け方まで、HOゲージの車両を整備して寝坊しそうになったとか。一方で私は気楽な奴だと;
今回は演奏スペースが拡大され、鉄道は若干西側に移動。Gゲージには、7.0×3.5mの敷地を頂いた。今回は要領を得ているのか、極めて順調に進む。
警備を一緒に担当するのはSさん。この方も鉄道への造詣があるようで頼もしい。
開会前、早くも地元ケーブルテレビがカメラを回していた。

<10時>
気がつけば10時を回っており、少し拍子抜けしたスタートだった。
10時半頃より、主催者・駅長の挨拶があった。今日はすっかり春の陽気。

<11時>
運転は眠気との闘い?コントローラーのツマミだけで汽車は走るが、観客がいるので居眠りなどできない。そんな私を横目にGゲージの汽車は快調に走る。約1時間毎の車両交換とする。

<12時>
昼食後、祖父母に連れられて娘が来る。
実は昨夜、「転んで目じりを怪我した。明日、出かけられないかもしれない。助けて」
というメールが妻から届いた。
これは一大事。行事がある度に怪我する。先月は頭を打つし、私の行いが悪いのか・・。
慌てて電話したら、幸い軽傷で大したことないらしい。しかし今日9日の保護者の意見が、

「外出で化膿したらあかん。出かけんほうがええね」

だったので、子供を託して念願の休息を計画していた当人としては、こちらのほうで落胆が隠せなかったらしい。しかし今朝になって、傷口も開かず、娘本人も出かけたいと言うので、無事預ってもらえたようだ。バンソウコウ付。

<13時>
観客数はピークを迎える。吉川弾さんの演奏が始まる。
ちょうど勤務先の先輩、Kさん一家が加古川より到着。父母が美男美女なので、8歳の姉と5歳の弟も然り。羨ましい遺伝情報だ。演奏の爆音に子供たちは早々に退散してしまった。せっかく来てくれたのでお土産を渡す。

<14時>
いろんな方に声をかけていただく。

「スイス出張でこの汽車模型の工場を見たで」

正しくはドイツなのだろうが、関心を持つ方が多い。

HOゲージでは、紅白のストライプ「レインボー」客車の前後に機関車が付いて快走している。とにかく良く目立つ。Nは、地元の特急「スーパーはくと」が大人気。あまりの活躍に1両ダウンしたという。
ところで、こんな話を耳にした。観客はもちろん鉄道愛好家が多い。模型の列車編成等に、実物と異なるというような難癖をつける人がいるという。これは鉄によく見られる習性で、「一般人」の会議所スタッフの方は、当惑されただろう。私からすれば、単に仲間に入れて欲しくてスネているだけに見えるのだが・・。
ここGゲージは外国の車両で、しかも色だけ似せて実在しないものも多い。アメリカの機関車が、菓子人形を載せたドイツの貨車を牽いていても、誰一人として文句を言わない。固定概念に囚われないおおらかな鉄道模型は面白い。
Gゲージに興味を持つ方にきまって言うセリフは、

「C62の2番と3番の違いを気にする人にはあまりオススメできないかもしれません」

1番と2番ならいいかも?

<15時>
前回に引き続き、Uさん来場。
「模型店の掲示板に載せていいですか」
デジカメ片手に楽しそうで、当方も嬉しい。それならばサービスしたくなる。緑色のクラウス蒸気機関車を前牽き後押しで連結。息もぴったりS字カーブを走る。
15:30で運転終了のお達しが入る。

<16時>
撤収開始〜1時間で完了。今回は忘れ物のないように・・。
絵画は持ち帰れそうにないので、Tさんに保管をお願いする。
打ち上げがあるので、遅刻承知で一旦荷物を置きに帰る。私は参加者の中で遠いほうだろう。

<乾杯>
JRで姫路駅に到着。すでに19:40を回っていた。いちばん遅くなったが、皆さんに拍手で迎え入れてもらった。すでに成功の美酒で盛り上がっている。
今回の鉄道模型担当班は、商工会議所青年部のFさんと地元有志の鉄道愛好グループの方が中心。何処にも属さない私は、Tさん、Fさんの紹介で参加させてもらった。
というわけで、青年部の方から経緯について質問がくる。

「どんなつながりなんですか?」

「はい、Tさんの奥様と私の母が懇意でして」

「え、あの怖い奥さんとですか」

「・・・」

失礼を承知ながら、私の母と気の会う奥様は相当シッカリされた方だと察する。

2軒目ではすっかり出来上がり、気がつけば終電が近い。
今回、趣味を通じて様々なご縁を頂いた。好きな鉄道模型、しかもGゲージを持ち出して展示運転するというのは始めての経験。私にとって全てが手探りだった。
(今までは、せいぜい作ったジオラマを模型屋の親父に見せに行って、他の客に揚げ足取られて帰ってくる程度だった;)
すべての方とお話できなかったが、青年部の皆さんの熱意と興味が伝わってくる行事だった。自分が好きなモノで誰かに喜んでもらえたら、嬉しいことこの上ない。
いつも話の引き合いに登場のTさんには、今回を含めて様々なご縁を頂いている。模型は少々のお金で買えても、人との出会いは何処にも売っていない。いつも失礼ばかりですが、厚く御礼申し上げます。

私は鉄道しか知らない人間だが、今回出会った皆様と、また次の機会にお会いできる日を楽しみにしている。そして、鉄道模型班の皆様とは、今後も趣味の分野での末永いお付き合いができるのを楽しみにしている。

「二本の線路は交わらない。ずっと並んで走り続ける」

飲みながら誰かが言った。そう、2本の線路上を走るマニアの情熱は、一緒に鉄橋やトンネルを抜け、駅では線路が分岐して、また多くの仲間に繫がって分かち合っていく。それが本当の趣味の幅なのだと思う。

線路は続く〜そこにマニアが居る限り。

姫路駅前でタクシーを降りる。
前の座席から、実行委員長のYさんが、目を細めてにこやかに手を振って送ってくださった。
Yさんをはじめとする皆さんは、再び夜のネオンに消えていった。皆様、お疲れ様でした。

酒と鉄の日々。しばらく両方要らないかも。
そういえば金曜に勤務先で約束があった;;

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