Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
敷設


いよいよ線路を敷設する。「フレキシブルレール」という、自由に曲げられる線路をベースに固定する。いいかげんな敷設なので、曲線半径は最急で約230mm程度と思われる。

この作業、簡単そうに見えて曲者だった・・・。

ベースが発泡スチロール材なので釘は使用できない。HOゲージとしては異常な急カーブ、両面テープの仮止めだけでは線路の弾性で外へ広がっていく。強力接着剤(ウルトラ多用途S・U)に重石で押さえつけて持久戦。特に線路の接続部分が狂ってしまうので悪戦苦闘。
ちなみにこの接着剤(ウルトラ多用途S・U)は、発泡スチロールを溶かさないので便利。
これから柔らかいベース上に制作される方は、せめて路盤部分だけでもベニヤ板を切り出して、釘で確実に固定するのがよいでしょう。Nゲージとは訳が違うようです。

しかも、HOゲージの線路は太い分、硬い。カットするのも力仕事;
ジョイナー(レール接続金具)は少し細く、これまた硬くてはめにくい。

ちなみに線路はPECO製品を使用。
・フレキシブル900mm×3
・小型手動ポイント(右)×1

気付けば指先は生傷だらけ・・。
やっとのことで線路1周接続完了。すっかり日付は変わっている。

早速試運転。この急カーブを名鉄の路面電車、モ510(TOMIX製品)が難なく周回する。今までの苦労が吹っ飛ぶ。模型でもこんな気持ちになるのだから、苦労して鉄道を建設した先人の喜びは筆舌に尽くしがたいだろう。

不器用な作業で線路継目が大きく、「ガタンゴトン」と音がする。それらしくてよかろう。
どんな車両が走行可能か試してみてもよさそう。どうみてもEF64は無理だろう。

イメージとしては、低めの丘陵と樹木で情景を2分割して、片側は側線のある小駅。ここから路線延長もできそう。駅前には小さな商店とバス停。反対側は田んぼと林の中の民家。小川を設け、線路と道路を交錯させて変化をつけよう。

季節は夏。蝉時雨の待合室。商店で冷たいサイダーでも買いましょうか。
深い緑の中、1両の赤い電車が近づいてきた。線路沿いの向日葵が揺れる。

ん?何か忘れている。給電ケーブルがまだだった。何処につけよ・・。
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