Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
メルクリン破綻
ドイツの老舗鉄道模型メーカー、メルクリン社が破綻した。1859年創業。
3年前にも破綻して英国の投資会社の傘下に入った。しかし今年に入り、5千万ユーロ(57億)の融資延期を銀行に断られ、資金繰りに行き詰まった。

私はそのハゲタカファンドが資金を引き揚げたとばかり思い込んでいた。
そこで「ファンド=悪ではない」というYさんからメールの指摘。広義の意味では銀行や保険なども同じ。それに転売目的ならここまで生き永らえまい。一応再生ファンドだったようだ。転売しないことを約束していたらしいし。

今年は創業150年だというのにドイツ型マニアの私には残念な知らせ。
ということはメルクリングループ直流部門のTRIX、GゲージのLGBも総倒れか。出荷停止は免れない。今年のTRIXの目玉、初代ラインゴルト客車もこれでお預けか…。
そういえばGゲージなんてメルクリン傘下に入ってからサッパリ製品が出荷されない。2007年に破綻したLGBの場合は、親会社メルクリンの破綻時と訳が違う。欧・米メーカーの駆け引きがあったようだが、買収を嫌って金型を処分したとか悪い噂のほうが多い。

私は交流3線のメルクリンは邪道だと思う。しかし同社のデフォルメを加えた造形と鈍い艶の塗装、印刷技術、走行性能は素晴らしい。ゆえに同じボディで直流仕様のTRIXファン。近年は製品が増えてきたので楽しみにしていた矢先の出来事。同グループの広告センスも秀逸だと思う。○イクロエー○とは大違い・・。
輪をかけて大好きだったフライシュマンが昨年破綻した今日、メイド・イン・ジャーマニーを貫く唯一の存在だった。

鉄道模型の本場、ヨーロッパは元気がない。世界的な不況も影響しているのだろうか。どこかが救済するにもアメリカにはそんな元気はない。
今日、世界に不況の風が吹き荒れる中で、鉄道模型が元気な国は案外日本なのかもしれない。そのうち売れなくなるかもしれないが・・。

今夜は私も含め世界中の鉄道模型ヲタたちが嘆いていることだろう。

<追記>
と、記したがメルクリンブランドの消滅は一応回避されているらしい。

“ニュルンベルクメッセもメルクリングループは通常通り開催中。当面は通常通りに会社は運営されること。メルクリンのブランドは消滅する心配はないこと。新製品も含めて製品出荷についても問題なく行われることを日本コーディーネーター氏が確認しておりますので一応は、ご安心いただきたく思います。”(モデルバーンサイトより)

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