2009.08.15 Saturday
母から子へ
妻です。
友人に洋服のリフォームを頼まれました。
「私が子供の時着ていたワンピースなんだけど、お人形に着せようと思って袖を切ってしまって・・・。
母にめちゃくちゃ叱られちゃったの覚えてる^_^;。
母が気に入っていたから、自分の娘に着せて見せてあげたいんだ。」
なんだかとっても心温まるエピソード・・・・。
友人が、子供の頃のワンピースを大事に取っておいたこと。
それをお母さんが気に入っていたこと。
娘に着せて見せてあげたい気持ち。
袖が切られているにもかかわらず・・・。
見ると、長袖がハサミでぶち切られています。
いかにもこどもが切った、という、つたない切り口が一目瞭然。
しかも布裏を見て驚き。
ハンドメイド品でした。
友人曰くお母さんの作品ではないそうですが。
ロックミシンがないのでしょう。
脇線は袋縫い(切り口を縫い目の中に隠す縫い方)、袖ぐりはバイアステープのパイピング。
着まわししやすいようにノースリーブにしたいと考えましたが、縫い目を外そうにも、なんと三重縫い^_^;!!でビクともしません。
仕方なく縫い代からハサミを入れて、少し肩幅の狭いノースリーブになりました。
裏から見ると、既製品のような器用さは無いのだけれど。
けれどその一針一針から、作った人の愛情が感じられました。
きっと何日も何日もかけて作ったのでしょうね。
とっても心温まるお直し依頼。
お役に立てて光栄でした。