Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
「パワーパック・ハイパーD」を試す
調子よく模型ネタ。
KATO「パワーパック・ハイパーD」を試してみた。

パワーパック(コントローラー)とは鉄道模型の運転機器で電気製品の一種。いわば運転席だ。
家庭用電源100Vをパワーパックで直流12V程度に変圧、線路に通電、そして車輪からモーターへ通電して模型車両が走るというもの。ここが電池で動く玩具との大きな違い。いまやパワーパックは進化して、中には運転機能のほかに、電車の運転席を模したものや音が出るもの、ワイヤレスになるもの等もある。

パワーパックなんてものは、たいてい後回しになる投資で地味な役回りだ。でもこれがないと列車が走らない。
小学生の時に買ってもらった初代パワーパック(0.3A)はまだ現役。テレビで“チェッカーズ”が歌っていた頃の品。2個あれば複線ですれ違いできるのに・・でも車両のほうが先。少年にはそんなジレンマだった。


さて、ハイパーDは走行機能のみ有するシンプルなパワーパック。その特徴は・・
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例えばTOMIXのフラグシップ「運転台型サウンド付」は1.2A。それでも姫路文学館の展示運転ではFさん所有の同機種で長編成列車がガンガン走っており、まだ余裕があると見た。数値ではコイツを凌ぐスペックとなる。
▲僖襯浩御方式
超スロー運転のほか、本体の起動電圧調整ボリュームを変えることで停車中でもライトが点灯。
セーフティ
厳重な保護回路を装備。
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エンドウや天賞堂の高出力パックは高価だが、ハイパーDはその半額以下。

というわけで・・プラHO機関車を中心にテストする。


結果は以下のとおり。

○ KATO    DE10
○ TOMIX   EF66
○ TOMIX   琴電3000形
○ ENDO    DD54(パワトラ仕様)
○ 天賞堂プラ   C58
× TRAMWAY DD13
× 天賞堂カンタム C62

※ブラスものは所有していないので未確認。

・EF66は本家KATO製品よりもスムーズに起動した。舐めるような超スロー走行に驚き。低電圧ですぐにモーターが反応するので、停車中のライト点灯は難しい。
・琴電3000は以前、この手の制御機器と相性が悪かった記憶があるため引用。今回は全く問題なかった。
・文鎮のように重いDD54。1Aのパワーパックでは唸りながら起動するものが、カーリングの如く滑り出した。
・トラムウェイDD13は特殊な回路が組み込まれているようだ。(保護回路のリセットボタンを押しながらであれば走行する)
・カンタムシステムはパルス電流を受付ないようだ。

このように従来のパワーパックで動作する車両でも拒否されるものがある。説明書によると、急激な電流変化など、少しでも異変があると保護回路が作動するらしい。たしかに1.2AのショートでもNゲージで台車枠が溶けたという話もある。
Mさん所有のキハ181「はまかぜ」が煙を上げて壊れてしまったことがあった。ご本人を挙げて気の毒だが、このパワーパックなら不幸な事故を未然に防げるのかもしれない。

多少の制限はあるものの、あらゆる意味でハイパーDはオススメのパワーパックだ。
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