Zakkan　（雑感）

東日本・東北地方では大地震と津波で最悪の事態になっています。
「雑感」は抜きにして、取り急ぎお伝えすることがあります。


それはチェーンメール。

「○○からの依頼ですが、関東の電気備蓄が底をつくらしく中部電力や関西電力からも送電を行うようです。一人ひとりが少しの節電をするだけで、関東の方の携帯が充電できて情報を得たり、病院にいる方の医療機器が使えるようになり救われます。少しでも節電をお願いします」
　　　　　　　　　　　　　　　
というチェーンメールが出回っています。妻のところにも知人から届きました。　
妻からその話を聞いて、実は私も「なるほどそうか」と思い、東日本に住む友人にメールを送りましたが、彼から指摘を受けた結果、

西日本での節電は根拠のない話だということに気づきました。

※関西電力のホームページにも、同社がメールなどで節電を呼びかける事実はない旨が記載されています。

ご存知のとおり、糸魚川・静岡構造線（フォッサマグナ）付近を境界に、東西日本では電気の周波数が異なります。
中部電力や関西電力からの電力融通は事実だと思いますが、大きな電力を送ろうとしても６０Ｈｚ→５０Ｈｚの周波数変換所（日本に３箇所しかない）容量がネックになり、送電に限界があるそうです。
　東京電力の呼びかけ通り、５０Ｈｚの東日本で節電するのであれば有意義ですが・・。

西日本での節電は悪いことではありませんが、直接被災地のためになるということは根拠がないことです。他人にこのような節電メールを転送するのはＮＧです。節電ならまだしも、根拠のない情報が錯綜することは、逆に混乱を招きかねません。

※昨日の記事に妻が「西日本での節電呼びかけ」と受け止められかねない記載をしていますが、誤解なきよう。

まだ寒い東北地方。これから石油やガソリンなどの化石燃料が不足するような気がします。
これからも根拠のないメールが届くかもしれませんし、義援金などを謳った詐欺なども横行するかもしれません・・。
他にも有害物質が空から降ってくるとか、根拠のないメールがあるようです。


罹災を免れた私たちは、根拠のない噂やメールに惑わされることなく行動することが大切で、何よりも被災地のためになる正しい情報が拡散されることを願わずにいられません。