Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
あいみつ
「あいだみつを」の略ではなく、相見積のこと。

設備投資なり物品購入なり、価格が安いほうが良いのは当たり前の話。
いつも相見積を取るように指示を受けている。

例えば行政なら入札という形を取る。いちばん合理的なやり方だ。
私のような民間なら相見積ということになるが、信頼関係も見積価格に含まれるのではないかということ。

・過去の経緯から理由も分からない取引先
・価格面で見直した取引先
・上司の一声でねじ込まれた取引先

いろんなケースがある。

上が代わる時、自分の息のかかった所を連れてくることは、コスト削減を成すと同時に思わぬ軋轢を生む。

消耗品購入ならまだしも、設備面になるとこれまた難しい。

今になって話すが…。
上司が連れてきたY社を優先したため、従来のS社を切るハメになった。ところが事業主に無断で連れて来られたY社。大きな仕事を任せるにあたり、事業主の逆鱗に触れ取引は中止。
結果、緊急の対応はS社に再依頼することになった経緯がある。
天秤に掛けられて切られたあげく、再度泣き付かれたS社は気分が悪かっただろう。こちらも心苦しかった。
それでも夜間に駆け付けてくれるS社の専務さん、誠意ある対応に頭が下がる。


Y社との別れは昨年夏の終わり。
図面を返却してもらうため、人目につかない道端で懇意にしてきた工事主任の方と会った。

「そんな顔しないでください。私達の仕事はどこかで繋がってますから、またご縁があるかもしれません。困ったことがあれば仕事でなくても何なりと相談にのりますよ」

ニコリとされた。
Y社、S社ともにすばらい業者さんで優劣は付けられない。ただ、良い仕事をする方と引き離されたことがとても残念だった。


前の職場で采配していた上司の基準と事業主の基準が違っていたことが大きな要因のようだ。たしかにウチの規模では金銭感覚も異なるだろう。
いい勉強になったと上司は言っていた。

昔から、外部より様々な影響力のある人を管理者に迎えてきた。そのお陰で統制も外交もスムーズだ。
反面、私達は意見を出しにくいばかりに「お山の大将」にしてしまい、このような結果を招いたような気がする。

そのS社もまた、事業主のお墨付ではないので大きな仕事を頼みにくいのが現状なのだが…。

話が横道に逸れた。
先ほども述べたように、金額も大切だが、信頼も価格に含まれるのではないかと思う。特に専門知識を必要とする分野ならなおさら。
理想論を言うと、経営者のお墨付きをもらい、良い仕事をする業者に低コストで任せることなのだが・・・

入札価格が取引条件になる行政などでは談合が発生しやすくなる。悪くいえばそれが信用料かも。


知人の経営者の方が言っていた。融資金利の話で、

「自分達がお客さんに天秤にかけられるのはあまり気分が良くない。そんなことを銀行にしてはならない」

大名借りではなく、信頼関係を築くことを諭している。経営を支えるパートナーという理由で。

私のところはサービス業になる。
物品の供給、設備や機器を支える業者さんは安全、安定した運営を支えるパートナー。

折りしも、稟議の方法を改めるという話が出ている。
現場の一スタッフがこの業者でこの商品が欲しいと手を上げるのではなく、伺いを立ててから購買部門のようなところで相見積を取る流れ。それが本来の姿だろう。

所詮はサラリーマン。権威に声を上げることは難しい。
そんなことを思いながら帰路につく。



駅前の工事現場。誘導用の赤いバーライトを持って踊っている若い男性がいる。酔っ払いか、アタマに何か疾患のあるヒトか?振り回しながらこちらへ来たので、一喝した。するともう1名現れて、

「なんじゃい!ワレ!コラァ!」

これはイカン;一目散に退散する。

相変わらず権力とか恫喝に弱い・・。
ああ、そう簡単に強い人間にはなれそうもない(-"-;)
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