Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
ブレないものづくり
BSジャパン「カンブリア宮殿」(日曜20:00〜21:00)で、愛媛県今治市にある「池内タオル」の特集をしていた。

今治は日本一のタオル生産地。しかし、タオルをはじめとした繊維業は海外の安い製品に押されて斜陽化の道を歩む業界。
その中で、池内タオルは「風で織るタオル」という商品名で自社ブランドの差別化に成功した。

他社ブランドのOEM生産が7割を占めていた同社。2003年、取引先が
破綻。10億円の負債を抱えた同社は経営危機に見舞われる。
社長の決断は、OEM先を探すのではなく、自社ブランドを確立させることだった。

安いタオルは出荷時に柔軟材や吸湿材を加えてごまかすものが多いが、品質にこだわる池内タオルは永く使用してもタオル本来の機能を維持するというもの。「風で織るタオル」の愛称は製造ラインに全て風力発電を活用から、またオーガニックコットンを使用するこだわりもある。

通常、タオルメーカーは半年ごとにデザインを変更するが、同社は一貫して同じものを作り続けた。同じものを作り続けるので気に入ったらまた買ってください、と。他社の3倍以上する価格の池内タオルにリピーターは多い。

池内社長は言う。デザインにこだわるな、同じものを作り続けることはその会社の生き様を示している、と。
自社ブランドで再建を決断したときも「何枚買えば助かりますか?」という声が後押ししてくれたのだという。


まさに、ブレないものづくり。外観や目先の利潤だけに囚われることなく、一貫して愛される品物を提供すること。これは経営のみならず、ゆずの木を擁する我が家にも訴えかけているように聞こえた。手にした、目にした人を惹きつける確固たるものを失ってはならないと。ブレてはいけない、と。


池内社長はこのように締めくくった。
男は1日の大半を仕事の時間で過ごしている。理想とする仕事ができればこんなに楽しいことはない、と。


そういえば・・・
勤務先の個人面談で、「これから何を目指したいか」と聞かれて、

「これからも人に喜んでもらえるモノ作りをしたいですね」

等と全く仕事に関係ない回答をしてしまった。
あとで皆に聞いたら、

M君は「ゴルフで100切りたい」
Nさんは「通信講座で趣味を見つけたい」
Kさんは「いい人がいれば」

どいつもコイツも・・・。
何のために働くか、理由は会社のためじゃなくて個々に違っていて良いんです。
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