Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
GKB47
政府が行う自殺対策強化月間のキャッチフレーズ。

今年度は「あなたもGKB47宣言!」だという。

自殺対策では、悩んでいる人に気づいて声をかけ、必要な支援につなげる存在を「ゲートキーパー」というらしい。47は都道府県ということだが・・・
どこかのアイドルグループみたいだ。ヘタすりゃ「ゴキブリ」になる・・。

こんな言葉はネガティブな人ほどうっとおしく思うだろう。
流行を意識したとしか思われないノリは、最も遠くに置いておきたいと思うだろう。
失言で更迭される大臣といい、相変わらずこの国の役人はズレている。自殺はそんな軽々しい問題ではない。自殺対策を考える人は、自殺を考える人からほど遠い。


自殺率ワースト1の県は長らく秋田県だった。
県を挙げた取り組みで、昨年度は岩手県にその座を譲った。例外的なワーストでは山梨県が極端に多い。首都圏から近い山梨県には、いわゆる自殺名所「青木ヶ原樹海」があるため、殆どが県外からの自殺者。居住地と発見場所が極端に異なるというデータがある。
しかし秋田県は居住地が県内で人口10万人あたり40%以上、山梨県を凌ぐ数値だった。

後に続くのは青森県、新潟県、山形県、福島県、富山県、高知県、鳥取県、島根県、宮崎県など。日本海側と過疎地に集中する傾向がある。
日本海側は冬の天候の悪さが要因と言われることがあるが、統計によると日照時間と自殺率に関連は少ないらしい。
どちらかといえば「健康」「高齢化」「経済」の要因が作用しているようだ。そして、いわゆる「道を外れた生き方を認めない」保守的な地域性が拍車をかけている。共通するのは、30分以上前から電車を待ち、国民年金保険料とNHK受信料を真面目に納付していることだろうか。

逆に神奈川県、三重県、愛知県、奈良県などの自殺率は低い。
周辺で経済活動が活発で新興住宅地がある地域ということがわかる。

世界に目を転じると、リトアニアやウクライナなど、旧ソビエトから独立した国家では自殺率が高い。日本海側と同じ寒冷地ということになる。


そのような「道を外れた生き方を認めない」方々に“GKB47”は的外れなキャッチコピーに映るだろう。
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