Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
「周遊きっぷ」廃止へ
JRの「周遊きっぷ」が来月末にて廃止されることが分かった。
従来の「ワイド・ミニ周遊券」に代わり1998年に登場。15年間の使命を終えることになる。
周遊きっぷは、周遊エリアのゾーン券+往復ルートの割引乗車券(片道201km以上)で構成される。
一部の周遊きっぷには、往復ルートに航空券を併用することができる。(同時購入または引換証を提示)
ゾーン券はそのエリアで指定された区間の乗降自由だが、従来なかった私鉄やバスなどが含まれているものもあり、興味深かった。大井川鉄道や日本ラインの船、果ては書写山ロープウェイにまで乗れるゾーン券もあった。

往復ルートは予め指定した経路となり、過去の「周遊券」のように好きな経路を選択することはできなかった。「往復経路で急行列車の自由席は料金不要」というルールもない。急行自体なくなったが・・
そんな理由で周遊券よりも割引が少ないこと、他の割引切符が充実してきたことが要因のようだ。
何よりも、「チケットレス割引」の今日、みどりの窓口に並んで目的地までの詳細を説明しながら購入すること自体が時代に合わなくなったのかもしれない。
駅員も分厚いマニュアルと格闘しながらの発券に手間取っていた印象がある。
当初67種類もあった「ゾーン券」は13種類まで縮小され、売る気のなさを感じさせる状況だった。


後方の電車は演出用です(^^;

10数年前、時々愛用したことがある周遊きっぷ。その中には廃止されてしまったゾーンも。

周遊きっぷは、特別企画乗車券(企)の仲間だが、1998年3月31日に周遊割引乗車券発売規則が廃止された後も周遊券時代の名残として、(遊)と券面に印字されている。
来月末を以て「マル遊」表示の乗車券は消滅することになる。

周遊券時代からの思い出は、●日は九州の△△温泉に集合・みんなで宿泊するのでその前から漠然と出かけるという旅だった。


今や、鉄道の旅は「点から面への旅」から「点を線で結ぶ旅」に変貌してしまったようだ。
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