Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
専業主婦
妻です。
主婦業に専念して一年余りになりますが、独身時代はまさか自分が専業主婦になろうとは夢にも思いませんでした。それなりに仕事に燃えていましたし、専業主婦の知人が膝の破れたジ‐パンを穿いているのを見て、愕然としました。私の周りには子供がいても働く女性が多く、私も働く母親像を理想としていました。
しかし、実際結婚して姓が変わると、運命の歯車は専業主婦に向かって走り始めます。
幸い前職で顔の広い上司に恵まれた為、新潟県から兵庫県への長距離嫁入りにも関わらず、すぐに地方団体職員の口がありました。しかし突然金融窓口に座らされ、以後聞き慣れない播州弁との闘いが始まります。「あいさに」「“さら”で」「じきに」…。来店客の意図を汲むのに苦労しました。
やっと慣れて4ヶ月後。今度は億単位の現金を数える出納係になりました。2日間先輩がついてくれましたが、3日目、現金を合わせると1000万円合わずに泣きました。
支店長に移動を申し出ると同僚に無視されました。性は暗いが気は優しい(?)雪国県民、こんなダイレクトな仕打は初めてです。泣く泣く辞表を出しました。
仕事を諦めきれない雪国県民、今度は損害保険会社にチャレンジです。
すぐに大手損保の事務にパ‐トで雇ってもらえました。綺麗で頭脳明晰の女子社員揃いで、「無視」などという幼稚なイジメはもちろんありません。しかしすぐに妊娠が判明。風邪をこじらせ、気管支炎で一週間ほど会社を休みました。一週間後、医師の診断書を持って出勤すると、私の席は消えていました。更に私の仕事もきれいサッパリ他の社員に振り分けられていました。そして上司は私に聞きます。
「で、仕事どうするの?続ける?」
雪国生まれなので、もちろん何も言えません。以来、専業主婦として生活しております……。
さて、専業主婦の生活はというと。まずジャスコで1000円のパンツを買います。これが擦りきれたので、ベネトンで7900円で買ったパンツを家着に格下げです。7900円でしたが、これも軽快な音とともに今度はおしりが破れました。娘が生まれて9ヶ月ですが、破ったパンツは3本目です。結局、ジャスコで1000円もベネトンで7900円もゴミ箱行きなので、相変わらず1000円のパンツを買おうと思っています。今度はダイエーにしましょうか。
「膝の破れたパンツを穿きたく」なかった私、どっぷり専業主婦にはまっています。ドラックストアで値段表示が間違っていれば、強い口調で非難し値切ります。マジックリンは20個単位でまとめ買いです。
結局、私にはこの生活が性に合っており、そのように運勢が働いたようです。
かわりに、娘は誰よりも私を頼り、とびきり甘えた声で抱きついてきます。
かけがえのない幸せな時間です。
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