Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
90s’ドラマ〜愛という名のもとに
「愛という名のもとに」1992年 1月〜3月(フジテレビ)

これも話題となった作品。ご存知の方も多いと思う。
大学のボート部の仲間同士が、社会に出てから再開し、人生のさまざまな試練、交錯する友情と恋愛を描いたもの。当時高校生の私には割と衝撃的な内容が多かった。今更ながら脚本を調べてみると野島伸司。どうりで・・・。
出演は江口洋介 唐沢寿明 鈴木保奈美・・この頃のおなじみのメンバー。

鈴木を中心としたメンバーの人間模様が中心だが、私にとって何よりも印象的なのは「チョロ」こと篤(中野英雄)の存在である。
彼は、学生時代から7人の中で真面目だが要領が悪く、地味な存在だった。会社では上司にひどくいじめられる。
「会社はテメーみたいな奴の相手をするほど暇じゃねぇんだよ!」などと。

そのうちフィリピン人女性に恋をするが騙され、会社の金を使ってしまう。

その上司に「もうチョロチョロするのを見なくてすむと思うとせいせいするぜ」という捨てセリフを吐かれ、ついに「俺はチョロじゃねぇー!」と襲い掛かる。
最後に、「俺だけだよ。いつまでも将棋の歩のまんまなのは・・・」そして、本当は貴子(鈴木保奈美)のことが好きだったと打ち明け、自殺してしまうのである。

私は、コンプレックスのかたまりみたいなチョロに親しみを覚えた。表舞台で活躍し、それなりの恋愛模様を巻き起こす唐沢や江口たちの影で、ひたむきな存在のチョロを応援していた。そんなチョロの死には大変な衝撃を受けた。

浜田省吾「悲しみは雪のように」テーマ曲を耳にするとチョロを思い出す。
トレンチコートで夜道を雨に打たれながら歩き、花束を落とす姿を。

世情を突いた野島作品が世に出はじめた頃だ。
♪誰もが〜ウォオオ〜ウォオオオ〜

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