Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
やっぱり落ち着くのは・・

このような列車かも。

DE10形ディーゼル機関車+50系客車。(1/80)

発車時は電車にはないガクンというショック。冷房すらなかったが、窓を開けて顔を出すのが心地よかった。汽車でお買い物に出かけた日々を思い出す。そうそう、1985年頃は列車増発の意味で、「お買い物列車」というマークが機関車にもついていた。

「ピョー」という汽笛のあと、エンジン音が「グワ〜ン」、そのあとに「カタンコトン」客車の軽い足取りが聞こえる。寝る前に布団の中で耳にした音。

そんな汽車も1992年3月、自宅近くの線路から姿を消した。
難しい年頃(?)で何故か写真を撮っていないのが悔やまれる。

| Rail&Hand | - | 22:04 | - | - |
モノを創る人
NHK夕方の「ホリデーにっぽん」

「ファインモールド」というプラモデルメーカーの話だった。愛知県豊橋市にある。
社長の鈴木さん(50)は、プラモデルメーカーを経て21年前に独立。自らプラモデルメーカーを立ち上げた。苦節の末、今やメジャーな部類に属するようになった。高技術を有する企業として表彰を受けるほど。

その金型は忠実に自社・国内で生産。
映画「紅の豚」に登場する飛行機も、他社がことごとく製品化を断られた中、同社のみ宮崎駿監督のお許しが出て、製品化されている。

同社が力を入れているのは、旧・日本軍の戦車など軍用車両。そういえば他社(○宮や○セガワ等)から製品化されているのは、連合国やドイツ軍の力強い車両ばかり。
旧・日本陸軍「九七式戦車・チハ」の製品化の経緯が放送されていた。
「チハ」は、技術と資金力の豊富な欧米の戦車と異なり、貧弱な装備で戦地に赴き、多くの戦死者を出した。
実際に召集されて「チハ」に乗った方の話を聞きながら製品化の参考にしている。
ハッチの開閉の苦労、そこに潜望鏡を取り付けたこと。「チハ」が自分の棺桶になるのを覚悟したこと・・。
鈴木氏は、

「こうして話を聞いて、模型化することが戦争の惨禍を伝えることになる」

という。
鈴木氏のこだわりはそれだけではない。閉館になった資料館から大砲を購入したり。

「これ、模型化せにゃあかんな」

とひとりご満悦。
自ら運転するクルマは米軍払い下げ?のウイルスジープだったりする。

同社の経理を担当する奥さん、いきなりトラックで届いた大砲に唖然としながら、

「言い出す前に勝手にやってるって感じですね・・どうしようもありません」

さておき、鈴木氏にはモノを創るひとの原点と頭の柔軟さみたいなものが垣間見える。最後に、

「リアルさの追求は夢の追求でもあり、それが人と人をつなげることになる」


そういえば重なる方がいる。Tさん。(金属加工業)
鈴木氏のスタンスを感じずにはいられない。

※117グループの冊子「パレット」60号(2008夏号)に、鉄道趣味人としてTさんが紹介されています。



やっぱりモノを創る人は輝いている。私は関係ない仕事をしているが、その心を忘れないようにしたいもの。
ちょうど今月の鉄道模型雑誌は趣味人の部屋訪問。鴨居を走る汽車を見上げる人がいる。

「やっぱり何でも創るっていいな。あの4畳半も何とかしたいな」

「あのね・・こうして遊ばせてもらっているだけでもありがたく思いなさいよ;」
| Rail&Hand | - | 19:27 | - | - |
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