Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
映画「天然コケッコー」
映画「天然コケッコー」を鑑賞。
退社後、三宮のシネリーブル神戸へ足を運んだ。映画館は久しぶり。ましてやミニシアターは何年振りか。ここまで行かないとワタシ好みの映画は見られない。マニアックなだけか?
急いで夕食を取り、劇場へ。チケット購入番号順に案内される。

感想は…懐かしく、切なく、遠い昔に出会ったモノに触れたような。こんな季節を超えて、少年少女は大人に近付くのかもしれない。
全校生徒7人の小中学校を卒業し、一緒に高校へ進学していった2人はどうなったのかな?続きを想像したくなる。

ロケは島根県。空と緑と赤い石見瓦の農家。青い海に沿って走るローカル線。緩やかに流れる時間。その自然描写に引き込まれる。10年前に島根県石見地方へ行ったときの風景と重なる。

夏祭りの神楽、一家で座敷に並んでの食事。
かつて三条にあったスーパー「マルヨシ」みたいな店で、服を買うシーン。転校生「大沢広海」(岡田将生)の「東京」に憧れて…。

地方には少子高齢化、過疎化等の課題は必ずある。この映画はそんな不安を忘れさせてくれる。子供も大人も、のびのびと日常を晒け出す。大きな事件やスリルもないけれど、そこに田舎たるリアリティを感じる。

何よりも「右田そよ」役、主演の夏帆がいい味を出していた。可愛らしい見た目とは裏腹に、田舎丸出しのドンクサイキャラなのが良い。
今後の活躍を楽しみにしている。
彼女の主演として、来春公開予定「Let's!サーモン合唱団」が今から気になる。地方の高校の合唱部の爽やかな青春らしい。(まるでどこかで聞いたような話だが?)


結局、シネリーブル会員になってしまった。特典として一回分無料で鑑賞できるので、来週は「夕凪の街 桜の国」を見ることにしよう。

すっかり遅くなってしまった。もう終電1本前・・。
さわやかなぬくもりを感じる映画だった。

| Rail&Hand | - | 22:54 | - | - |
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