Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
リメイク
さて、間髪入れず次のジオラマ製作に移る。
イチから作るのはチョット疲れたので息抜きに、既存の物をリメイク。
田園風景の中に小さな踏切がある。こいつを整備することに。



イメージしたのは「金子みすヾ」の詩「仔牛(べえこ)」

  ひい、ふう、みい、よ、踏切で、
  みんなして貨車をかずえてた。
  いつ、むう、ななつ、八つめの、
  貨車に仔牛はのっていた。


  売られてどこへゆくんだろ、
  仔牛ばかしで乗っていた。


  夕風つめたい踏切で、
  皆して貨車をみおくった。


  晩にゃどうしてねるんだろ、
  母さん牛はいなかった。


  どこへ仔牛はゆくんだろ、
  ほんとにどこへゆくんだろ。


ところで、元のジオラマはこんな情景。2007年製作。(900×600mm)
1945年8月。兵庫県加西市・北条線の線路を破損しながら旧日本軍軍用機「紫電改」が墜落。そこへ満員の汽車が差し掛かり脱線転覆するという大事故が起こった。
その記録をジオラマで再現。戦争の資料と共に加西市内で展示された。
加西には鶉野飛行場という基地があり、そこは特攻隊員の養成場でもあった。


縁起の良いものではないので、Tさん提供の紫電改も汽車も撤去され、曲がった線路も修復。地面に大きな穴だけが開いている状態だった。
これを修復して、平凡な戦前の田舎にする。民家が一軒ある、貨物列車のシルエットが浮かぶ夕焼けをイメージ。
ちなみにフィギュア達の一部は、怪我も治って他のジオラマで明るい人生を歩んでいる。

金子は山口県長門市あたりの出身なので山陰線ということになるのだろうか。

ということは、仔牛を乗せる家畜車「カ」が入りますね。どなたか持ってませんか?
ムサシノかモアの伝統工芸品みたいなやつを。
| Rail&Hand | - | 22:31 | - | - |
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