Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
整備新幹線
整備新幹線着工が認可されることになった。
該当する未着工区間は、北海道新幹線の「新函館(仮称)-札幌」、北陸新幹線の「金沢-敦賀」、九州新幹線・長崎ルートの「諫早-長崎」の3線で総事業費は約3兆円。しかし未着工区間は3線とも「費用対効果が乏しい」とされる路線ばかり。
東京〜札幌を5時間かけて新幹線に乗る人は少ないだろう。
北陸が敦賀終点なのも中途半端。大阪乗り入れはFGT(フリーゲージトレイン)という案も浮上している。FGTは、線路幅の異なる新幹線・在来線両方を走行できる、車輪幅を可変できる機能を持つ。
実用化に向けて試験が行われているが、構造の複雑さから芳しくないようだ。FGTが実用化できるなら最初から新幹線は要らない。特急「サンダーバード」で十分かも。その九州も武雄温泉〜諫早がすでに着工済でFGTを想定しているという。


財源確保は、昨年6月に成立した「改正旧国鉄債務処理法」。JRが「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」に整備新幹線の施設使用料として支払う年400億円程度を建設費に回せるようになるとしている。
巧妙に生み出されたこの財源は、経営が厳しいJR各社の支援や新幹線建設費に活用されるということだが・・。

東日本大震災からの復興もままならぬ今日、このような巨大公共事業を現在のタイミングで行う必要があるのか甚だ疑問だ。津波で破壊された鉄道は復旧の目処も立っていないというのに。剰余金は復興インフラに使うものじゃあないのか?素人考えでも思う。
街の移転計画が進まないという問題はあるが、交通網が戻ってきて初めて経済活動が再開されるのではないだろうか。
地震直後、被災地に燃料や物資を運び続けた鉄道網の心強さを私たちは垣間見た。至急案件とは考えにくい新幹線よりも既存の交通網の整備を考えることが先決だろう。
結局、近代日本の歴史で繰り返されてきた、政治絡みの「我田引鉄」になっているように見える。


話は変わって・・

先日の戦利品は24系寝台特急「あけぼの」8両編成。


以前から気になっていたお品で2階構造の寝台車が特徴。
箱から出していないと思われる新古品。AKB24(意味不明)

などと言っているが、整備新幹線と同じく財源どうするの(?)懐にブリザードとなったのでした・・。

今や最後となった上野発青森行夜行列車「あけぼの」
新幹線函館延長を待たずして消える可能性は大。今のうちに乗っておきたいですね。
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