Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
コトバノフシギ
妻です。

最近娘の語彙が急激に増えました。
「歩くのと喋るのは異常に早い子がいる。」と聞きますが、娘は親ばかながら後者だと思います。どちらも平均的に一歳前後で「最初の一歩、最初の一語」が出るようですが、娘は9ヶ月で喋り始めました。(ちなみに歩行の方は先日幻の三歩が出て以来、お蔵入りとなっております・・・。)友人の妹は前者で、10ヶ月で家の前の坂道をおっさんサンダルで走ったそうです。

「ママ」「パパ」「じぃじ」「ばぁば」はお手のもの。最近の流行語大賞は「いらっしゃい」「明治屋」「よいしょ、よいしょ。」。
何より驚かされるのは、教えていない言葉を話すこと。いえ、本当は大人が何気なく語りかけている言葉を聞くともなしに聞いていて、発語能力の発達とともに再生するのでしょう。まるで、壊れていると思っていたボイスレコーダ−が、突然会話を再生するような神秘です。いつの間にか録音テープは回っていたのです。

娘はある日突然、蝉の鳴きしきる林の前で「みんみん」と言い出しました。また、アンパンマンを突然指差し、「ぱんまん。」「あん。あんぱん。」と言い出しました。確かに以前「蝉がみんみん鳴いてるね。」「アンパンマンだね。」と言った様な気がします。けれどその時娘は、ベビーカーの蚊取り器をいじっていたり、ハナクソをほじったりしていたのでとても聞いていたとは思いませんでした。
また、抽象化された猫のイラストを指差し、「にゃんにゃん」と言い出したのも突然でした。実物の猫や写真を見せて教えたことはあっても、猫のイラストが猫だと気づくのは、大人にとって神秘です。ヒゲがあってしっぽがあるなら「ワンワン」でもよさそうですが、「にゃんにゃん」と判断した決め手は何でしょう。実際、動物全てを「ワンワン」と表現する一歳児は多いものです。

現在五歳の甥っ子がカタコトの頃、ラーメン屋の前を通るとよく「だーめん」と言いました。また、郵便局の「ゆうパック」のハートマークを見て「郵便局」と言ったのにも驚かされたものです。同様に、大人は教えた記憶が無いらしいのですが、どこかで聞いていたのでしょう。

ですから「クチハワザワイノモト」。
近所の婆さんが使い込みをしただとか、進物の付き合いが悪いとか、大人の「悪い会話」を子供は聞いているのです。何時ドコで、ボイスレコーダーが再生されるかわかりません。家族の陰口などもってのほかです。

反面、首すわりや寝返りなどの運動発達が激しく目が離せなかった一年、これからの一年は言語発達に目が離せません。何時ドコで、「あのね、ママのお腹の中で私ね・・・。」と話し始めるか分かりません。

こんなに面白い「育児のオシゴト」はしばらくやめるわけにはいきません。
| Rail&Hand | - | 12:54 | - | - |
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