Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
ミニチュア人形


ひょんなことからプライザー社のカタログを入手した。同社はドイツの模型人形メーカーで、各種縮尺の人物・動物を製造している。この手の業界ではトップクラスで、優れたデッサン力と塗装技術が売り。歩行者、駅員、乳母車、農作業、洗濯干し、消防士、結婚式、葬式、サッカー、水泳・・・あらゆるポーズの人形があり、極め付けは素っ裸で着替えている者まである。ドイツ語はさっぱりわからないが、見ているだけで充分楽しい。以前、鉄道模型誌で紹介されていたが、これらの人形への色入れは、何と南の島の女性たちが内職で行っているという。ネクタイ、シャツの縞、眼鏡まで塗り分けされた指先サイズの人形はまさに工芸品だ。
わずか1cmの人物が、ミニチュアの街並みに命を吹き込む。元々私は、絵画の群像表現(ノーマン・ロックウェルとか谷内六郎)が好きなので、立体も楽しい。
同社の人形は元々鉄道模型用の物であるが、1/87スケールの物が、一時期話題になった「マン盆栽」にも使用されていた。(マン盆栽:小型の盆栽周辺にミニチュア人形を配置した癒し系?盆栽)マン盆栽を初めて見た時、あ、これプライザーだ!すぐに目が光った。

3〜6体セットで販売されており、国内流通価格は約1,000円する。わずか1cmの人形が1体あたり150〜200円とはずいぶん割高である。細密な手作業によるコストだから致し方ない。
じゃあ自分で塗ればよいという人のために、真っ白の未塗装人形が120体ほど入った物が発売されている。私はこの未塗装品を愛用しており、1体約20円で量産できる。但し、相当の忍耐力が必要で、しかも1体1cmほどの1/160スケール。過去に200体ほど塗装したことがあるが、さすがに発狂しそうになった。
私が塗装した人形を見た妻から「服装がおかしい」との指摘を受けたことがあった・・。参考にした折り込み広告は「しまむら」「アベイル」・・。肩で風切る鉄道マニアも、こういう方面にはめっぽう弱い。

なおプライザーの人形は模型専門店のみならず、「東急ハンズ」、「ユザワヤ」、ホームセンタームサシ併設の「アークオアシス」等でも取り扱っている。このほか現地価格で扱っている模型通販店が秋葉原にある。こちらは3割以上お徳。さすがアキバ。

| Rail&Hand | - | 19:52 | - | - |
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