Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
庄内
今日は当番。勤務先で本日12日付の読売新聞に目を通したら、山形県庄内地方の話が載っていた。関西で庄内ナンバーの車を見掛けることはほとんどないが…。山形県庄内地方は日本海側有数の稲作、漁獲を誇る。

鶴岡南高校音楽部、酒田東高校文芸部を紹介する記事だが、音楽部は合唱コンクールの常連。文芸部は昨年、俳句甲子園に初出場。ちなみに藤沢周平は鶴岡市の出身らしい。
その中で、「雪に負けぬ表現欲求」という見出しがあった。冬の日本海は牙を剥く重苦しさがある。下から吹き上げる雪をはね返すような、噴出するエネルギーが庄内地方出身の文筆家にあるらしい。
確かに庄内地方の冬は地吹雪が多い。昔、真冬の国道7号線を運転中、前が見えなくなって怖い思いをしたことがある。道路脇に防風柵があるのに納得。一昨年、突風を受けた特急電車が最上川の鉄橋で脱線した事故も記憶に新しい。

酒田市は北前船の寄港地で栄えた。豪商・本間家は領民の信頼が厚かったという。
そういえば「おしん」が奉公したのは酒田の豪商だったと思う。主人は奉公のおしんに読み書きを教育した。その後ヘソマガリのお嬢さんとも仲良くなる…。ここに庄内豪商の心の豊かさを感じる。

庄内出身の人に出会ったことがある。偶然だが、いずれの人もデザインを勉強していた。具象的表現では終らないエネルギーが要る仕事だろう。

新潟出身の妻も高校では合唱部だったという。その友人にオペラ歌手の方がいる。その歌声は、まさにエネルギーを噴出する響き。雪に閉ざされた季節から吹き出す春の息吹のような。これは雪国で培われた感性かもしれない。


力強く優しい庄内。これも「北」スピリッツだ。
庄内ナンバーのトラックを見たら道を譲りましょう。
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