Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
ジャズステーション(詳細)
昨日の詳細(長文デス。“鉄道”にご縁のない方は飛ばしてください;)
以下はGゲージ担当者主観による1日の様子です。

<8時>
姫路駅搬入口に集合。すでにyさんとt君が待っていた。
我々鉄道模型斑が一番のりで、箱から車両を出す等、最終準備に取り掛かる。隣では演奏のリハーサルが始まる。

<9時>
一段落し、ハッピを着た青年部スタッフが駆け回る中、Tさんとコーヒーを飲みに行く。
コーヒーを飲みながら気にかけていたが、模型の貨物車両に搭載する予定のケーキがどうやら届かない模様。何も積まずに運転することに。

<10時>
実行委員長Yさんの挨拶、姫路駅長のテープカットとともにジャズ演奏。汽笛一斉、同時に運転を開始する。ジャズ演奏の「線路はつづくよどこまでも」とともに。
開会直後は入場者が疎らだと思いきや、開始30分で早くも賑やかになってきた。
私はGゲージ担当として、現場に張り付く。
Gゲージの模型車両は、成猫1匹位のサイズ。日本の鉄道ではなく、主にヨーロッパやアメリカの小鉄道。カラフルでデフォルメされた形態故に目立つ。分かりやすく言えば、「エロカワイイ」・・改め「ボテカワイイ」といったところか。
「○○系**型」にこだわる向きには耐えがたいが、一般人の興味を引きそうだ。

隣のHOゲージブースから汽笛や走行音が聞こえる。Fさんの持参した、サウンド付運転台型コントローラー。発売はTOMIXだが、楽器メーカー「ローランド」が作っているので、まさに楽器。運転機能付エレクトーンとでも例えようか。14両編成の寝台特急が快走している。

こちらも負けじとGゲージの汽車を大音響で走らせる。こちらは機関車本体に走行音源がある。簡易サウンド装置のスピーカーも建物の中に仕込んでいるので、その前を通過する際に汽笛やベルを鳴らすと、機関車から鳴っているように聞こえるギミック。
それもすぐにジャズ演奏にかき消されてしまう。

<11時>
妻と娘、友達のsちゃんとそのお母さんが到着。
sちゃんは喜んで走り回る。当の娘は黙って見ているだけで口をきかない。
いつもの内弁慶はどこへやら。唯一の発言は、

「sちゃんと、おうどんたべるの」

妻とのやりとり。
「鉄道模型とは・・ってマニアの解説文があるよ。キモっ」
「あのそれ、ボクが考えた文章なんですけど・・」
「あ、そうなの;で、こんなに電車持ってたの?」
「いやいや、Sさんから借りた物があるんでね(汗)」

一行は30分ほどで引き揚げていった。娘は昼食を食べたら急に機嫌よくなって歌いはじめたらしい。

<12時>
委員長のYさんより声がかかり、ケーキの代わりに製菓専門学校学生が製作した、菓子人形を搭載、姫路菓子博覧会の旗をなびかせて走る。
ちょうど勤務先のSさんが鉄道少年の息子さんと一緒に到着。大満足で帰っていった。
青年部スタッフの方と交代して、控室にて昼食。

<13時>
入場者数はピークを迎えたようだ。
特に鉄道は子供たちの注目の的。
写真や絵画に注目する人も多い。前日、Tさんが写真等を準備していたら、JR職員や売店の従業員に取り囲まれて、口々に「懐かしい」を連発。内見会となったらしい。

さて、私は自分の持ち場から離れられないので、他のブースを遠巻きに見たところ、毎日見慣れた電車が走るNゲージは子供達で黒山の人だかり。折りしも鉄道ブーム?から、関心を持つ人が多い。立入制限ロープを越えて押し寄せる人垣に、担当のyさん達も困惑気味のよう。
で、私が居座るGゲージは・・高齢の方がよく声をかけてくれる。まさに「爺ゲージ」

「孫連れてくりゃよかった思うてな〜こりゃ喜ぶわ」
「もう1回ありますのでぜひどうぞ」

Gはカラフルな汽車が菓子を運んだり、建物や人形があったりするので、特に幼児や女性に人気と見える。
スタッフの方が警備してくださっているおかげもあるが、ロープ内に立ち入ろうとする人は今のところいないようだ。口を開けて見とれる子供が多い。

<14時>
「演奏中は音を消してね」
Fさんより通達が入る。静かに演奏する時に「ポォ〜」は耳障りなのだろう。

知人のUさんがやってきた。メールで案内したら、家族でお越しくださった。今日はランクル40ではなく、JR利用だそうで。

アメリカ型の蒸気機関車が、ポイント部分でどうしても脱線する。
原因がよく分からないので、コイツは休ませて他の物を走らせる。Tさんに話したら、
「位相が狂っているな」
蒸気機関車の両隣車輪をつなぐロッドのネジが緩み、位置がずれて線路に接触していた。私は全く気づかなかったが、基本構造を知るベテランならでは。

青年部スタッフの方も関心を持って声をかけてくださる。

「これ、高いんでしょう?」
「○万円位です」
「え、意外と。大きさの割りには安いな」
「隣(HO)とさほど変わらないですかねぇ。むしろあっちの方が高いくらいかもしれません」
「さっき見せてもらった電気機関車(ムサシノモデル製EF210)20万と聞いて腰抜かしたけど。大きさに比例するわけとちゃうんやな」
「こっちは大きいですが、プラスチックの中国産で、頑丈さだけが取り柄ですわ」
「鉄道マニアも幅が広いんやなぁ」


<15時>
行事も佳境に入る。

「私も同じ模型を走らせておりまして、そこにあるのと同じ汽車を持っています」

声をかけてきた50代位の男性。

「ご自宅で楽しまれているのですか?」

尋ねると、名刺を差し出された。
姫路市内にある小児科のK先生という方。診療所内の鴨居を往復させているらしい。耐久性のある大型鉄道模型ならでは。私もそうだが、何よりも子供には楽しいだろう。こうしてご挨拶できたので、普段利用する小児科が休診の時など心強い。
この先生、世界の鉄道マニアで、昨年はスイス旅行でアルプスの氷河特急や登山電車に乗ってきたらしい。いやはや、Gゲージともなるとスケールの大きな趣味人がやってくる。
片付けの準備を始める頃だが、手を休めてK先生と談笑。

「私は阪急百貨店で見つけたんだけど、他にどこで売ってるのかな?」

等という話題になり、店舗のメモを取ってK先生は帰られた。

<16時〜撤収>
直ちに撤収開始。準備よりも早く進む。
たかがオモチャなれど、昨日から思いのほか動いて、普段から運動不足の私は股関節が痛くなった;情けない。
17時30分頃、撤収が完了した。自動車に夜逃げの如く荷物を搭載。
次回はもう少し整理したほうがよいかもしれない。

搬出待ちの間、yさん、t君と各ブースの状況を話した。
N、HO共通して、ロープを押しのけて人がやってきたらしい。一応私物なので、さわらないように注意書きがあるが、子供に注意しない親もいるらしく困るらしい。そりゃ大事なコレクション、壊されたり盗難にあったらかなわない。
私のほうは、貨車に搭載するケーキが代替?となったが、事情があったのだろう。
Gはそのサイズから、線路に立入って衝突、怪我でもされたら・・という懸念があった。人身事故もなく終わって一安心。模型に起因するトラブルも先述の機関車のロッドの件以外は皆無だった。

Gゲージの成功点、反省点は・・。
・横に長い絵画が手前にあったおかげで心理的な緩衝材となり、小さな子供が模型に手を伸ばそうとする行為を防止できた。
・建物や小物を配置した効果があった。
・お菓子人形の列車は菓子博覧会のPRになった。
・Bタンク機関車のサウンドは、コンデンサーに蓄電する仕組みなので、お借りした電源出力に余裕があったおかげで音量も安定した。

・点字ブロックを横断する形でカーペットが敷かれ、線路に段差ができ、つまづく車両があったこと。段ボール等で水平を保つのも手。
・フック式連結器の車両に心もとない物があるので調整。
・サービス精神・・空荷の貨車にも何か搭載する。重連運転など。

このあとスタッフの皆さんは反省会(打ち上げ)らしい。
以前もお誘い頂いたのにTさんには悪いが、荷物もあり、早く帰ると約束した手前、会場を辞す。(また改めて近いうちにお願いします)

「第2回もあるのに1回目で打ち上げって?」
t君が苦笑しながら首をかしげる。

多くの方のご協力を得て、事故もなく「姫路ジャズステーション」1日目が終了した。
ありがとうございました。翌朝刊では1,000人の入場者数だったとか。

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