Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
特別職用車
政府専用機ジャンボジェット・B747−400が引退する見通しらしい。

整備委託先の日本航空が大型で燃費の悪い同機の使用を中止するため、保守に支障をきたすという理由。

かといって代替機を導入するほど財政は潤っていないし、世論もある。
まさかYS−11を使うわけにもいかない(笑)


ここで思い出したのは、鉄道車両にもこのような専用車があったこと。

「特別職用車」

戦後まもなく、GHQや国鉄高官の国内視察用に改造されたVIP専用客車。
窓ガラスもないボロボロの列車が走る中、特別職用車は空調、キッチン、ソファ、展望室まで備えたVIP対応だった。

特別職用車「スヤ1」形式車内。(RMライブラリーより)


このような豪華な客車を定期列車の最後尾に連結して国鉄幹部が巡回に利用したわけだが、戦後の混乱が残る時世、税金を使っての行脚は批判の的となり、昭和30年代には他の事業用車に改造されるなどして短命のうちに消滅した。
余談ながら当時、国鉄のエライさんは2等(現在のグリーン)乗車が認められていた。ほとんど利用客のいないようなローカル線にも半室2等車が連結されており、もっぱら議員先生と国鉄職員用という具合だった。
「キロハ18」などその最たるもの?


話を戻すと、アメリカの大陸横断鉄道などでは、戦前から「ビジネスカー」というVIP客車を保有して、似たような使い方をしていた。


私はこの手の客車にソソられる。
皇族のご乗用「お召列車」は、誰もが認めるその存在が知られたVIP列車。
一方で特別職用車はベールに包まれた特別待遇だ。この謎めいた点が面白い。

鉄道趣味、中でも鉄道模型が好きな方なら、鉄道会社社長である自分が乗車することを想定した特別車両を考えたことがあるのではないだろうか。
展望車や寝台車など、専用設備を備えた客車1両をイメージすることだろう。
できれば室内造作も作ってみたい。HOスケールならミニチュアハウスみたいで面白いかも。
このような発想は鉄道模型ファンでもあるイラストレーター、水野良太郎 氏の得意技。氏の世界が私は好きだ。


どうでもいい話。初めて公言するが、私自身の鉄道名は「JR裏日本」と命名している。
しかし、当鉄道には専用のVIP客車がなかった・・。
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