Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
資本主義の禍根
東日本大震災から明日で2ヶ月。

「宮城県女川町で運転手」という求人で、派遣された先は福島第1原発の防護服作業だったという労働者の訴えがあった。
これは大阪市西成区の福祉センターにて紹介された求人だった。
関西の方ならご存じだろうが、西成は日本有数の「ドヤ街」

本件は公共施設が扱った求人ゆえに明るみになったが、他にも闇で仕事を斡旋する者が路上に横行している。行先は東北地方で職種不明、日当3万円、寮付というものもあるらしい・・・。

日雇労働者の立場を悪用した事件。実はこのような都市伝説的な出来事は、昔から報道されない闇の中で行われてきたといわれる。原発事故で表面化しただけなのかもしれない。

「がんばろう日本」という広告や報道が絵空事に見える・・・。


火災に立ち向かった電力会社社員、技術者、警察官、消防隊員、自衛隊員を「フクシマ50」と世界中が称讃している。
フクシマ50の方々の志はすばらしい。
そして、この復旧作業を支えている方々の中には下請け、孫請け、曾孫請けの従業員もいる。断ると契約に関わるため、特別な待遇もなくやむを得ず現場に入るケースがあったり、仕事がないからという理由で志願する方もいる。


私達は、弱い立場の人が常に身の危険に晒されているという、資本主義の現実を知っておく必要がある。
東電のエライさんや、人足集めの仲介業者がソッポを向いている様子が浮かびそうだ。

このようなニュースを耳にすると、体裁の良いセリフや絵で精神論を掲げるわが身が心苦しくなる。じゃあ一体何ができるのか…




先週、帰省の折、福島県へ行った。遊びに出かけたので何の役にも立っていない。せめて地元の物産品を、僅かながらも購入した。

遠くに住む私達が、今すぐできることは、風評被害を遮断するための協力だろう。
生鮮食品などで商売をされている方には、仕入れのリスクが伴うかもしれない。
やっぱり消費者個人の力によるのかもしれない。義援金よりも直接効果がありそうだ。今はネットで何でも簡単に購入できる。


連休前、他部署にいる元上司と帰省の話になり、福島県の地酒を土産に購入して応援する話をしたら、

「放射能は一升瓶を通すのか?」

正しい情報が発信されていない現実が悲しい…。これでは福島ナンバーの車への嫌がらせと同じだ。思わず、

「そんなふうに思っている方の分は買いません!」

実際に危険・出荷停止の烙印を押された蔵元はない。
という訳で、ご理解頂ける方宛に入手してきました。


今の私たちは、経済活動でも仕事でも、萎縮せず、今、自分ができることや任務を精一杯すればいいと思う。

宮城県警の警察官が被災地で奮闘するドキュメント番組を見て思った。
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