Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
変わりゆく景色
先日からドタバタして久々の?投稿。

JR姫新線・本竜野駅は3月より取り壊しが始まるという。(1/7神戸新聞)近代的な橋上駅舎に建て替えられる。

駅といえば・・・小学生の時、写生大会があった。勝手に行先を振り分けられ、本当は駅に行きたかった私はがっかりしたのを思い出す。改札口で切符にハサミを入れる駅員さんを描きたかった。
結局、バイク屋に連れられて行ったのだが不本意ゆえに、萎縮した絵となってしまった。放課後、美術展に出品する優秀作品の子達が加筆指導を受けるのに混ざって、ひとり描き直しを命じられた。惨めなもんだ。
何故今更、一から描いているのか、理由を問われると泣くだけで気の弱い子供。「本当は駅を描きたかったんだよ」等と決して言えなかった。
このような美術教育はイケマセン。現場の先生方。


前置きが長くなった。そのレトロな木造陸橋の柱には「I.G.R.TAKATORI WORKS 1912」と刻印がある。
いわて銀河鉄道ならぬ、旧内閣鉄道院が鷹取工場で製作したものらしい。姫新線の開通は1930年(昭和5年)だから、他の線区で使用されたものがここに移設されたということになる。ちょっとアールヌーヴォー風なデザインのこの柱、ずっと昔から気になっていた。やっぱり同じコトを考える人はいるようで保存されることになった。
支柱のみ新駅の観光案内板に活用されるらしい。

この木造跨線橋、歩くとコツコツ木の床が鳴る。子供の頃はちょっと急な階段だった。現存する木造跨線橋でも、床面がコンクリートのものが多いので珍しい存在。
木造駅舎と木造跨線橋。見慣れた風景が姿を消す。80年近く歴史を見つめてきた跨線橋。姫路方面、上りホームへの階段で、すりへって光る床はここから街へ旅立つ数え切れない人たちを見送ってきた。
老朽化やバリアフリーに対応していない等、問題はあるだろうが、古い街並みを観光資源としている街だけに残念に思う。今の駅舎も街の玄関口として十分貫禄があると思うが。気が付けばこのような駅は少なくなっている。
同じたつの市内の山陽本線・竜野駅は木造駅舎・跨線橋ともに健在。


本竜野駅(2003.8撮影)
現在は後方の看板と樹木が撤去され、住宅地として開発が始まった。いずれ駅入口も併設されるのだろう。
今年に入り、橋上化工事の準備のため、後方の待合室も撤去されてしまった。
| Rail&Hand | - | 21:10 | - | - |
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< January 2009 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ ARCHIVES
+ LINKS
+ PROFILE