Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
見舞い
実は金曜は創立記念日で三連休だった。その反動は大きく、机の中が満タンになっていた。これは大変だ…。

さて、以前述べた時計屋のゑつこさん(61)だが、実は重病に伏している。
今朝家を出る前、ゑつこさんから頂いた掛時計が電池切れで止まっているのに気付いた。妙な胸騒ぎがした。

今日は上司を送るがてら、ゑつこさんの入院先に行く機会があったので見舞う。もう20日以上入院している。

ゑつこさんは顔色は悪いが、それほど痩せてはいない。むくみがひどいようだ。
あと2、3日で退院出来るらしいが、毎日検査で忙しいとのこと。
しかし、退院しても店を開ける事は困難で、日常生活は辛うじて出来ても、治癒して生きられる可能性は極めて低いという。今まで医師が驚くほど、気丈に振る舞っていたが、この度は悪化を知ってさすがに落ち込んだらしい。

本人はいずれ来る死を覚悟しているようだ。「私はまだ死ぬわけにはいきませんのや」が口癖だが。

どうか、ゑつこさんを助けてください。何故、無駄に命を投げる人がいて、生きる人が生死の淵をさまよわなければならないのか…。世の不条理を思う。

店に行くといつもコーヒーを入れてくれるゑつこさん。長話に捕まり、独学で色鉛筆で描いた、竹久夢路の模写を私に見せて、講評を求めてきたこともある。
実は従姉妹以外に身よりのない方。苦労を重ねた人生という話を他から耳にした。

いつか必ず訪れる貴女との別れの日、私はどんな顔をして見送ればよいのでしょうか。
泣いていては叱咤されさうだ。

| Rail&Hand | - | 20:24 | - | - |
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