Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
鶉野飛行場と現地取材
ジオラマをTさんのところへ持参する。Tさんによる、墜落した戦闘機・紫電改と脱線した機関車を置いて確認する。そして、現地も取材することに。

今日は、今回のジオラマ展示主催者である「鶉野平和祈念の碑苑保存会」の方々が鶉野飛行場の石碑の清掃を行っている日で、そこにTさんは写真を渡しにいく。事故現場の線路に行く前に立ち寄ることになった。

鶉野飛行場(兵庫県加西市)とは、戦時中に設置された海軍飛行場で、特攻隊の養成も行われた悲しい歴史を秘める。跡地は一部を除き自衛隊の管理下にある。田園の中に、風化したコンクリートの空地が一直線に続く。その一角に、戦没者を祀り、飛行場の存在を解説する立派な石碑が設置されている。加西市の人々は、戦争の惨禍を後世に伝えながら、時代に翻弄された遺構を大切にしているようだ。私は飛行場跡地の存在は知っていたが、訪問するのは初めてだった。

到着すると、保存会の世話係、Uさんが出迎えてくださった。石碑の前で皆さんに見てもらえて光栄だった。
毎年8月に鶉野飛行場と戦争を伝える展示を加西市役所にて行っているとのことで、今年は我々のジオラマも仲間入りする。


鶉野飛行場跡地。


保存会の方々を辞して、事故現場の北条鉄道・網引(あびき)駅付近へ移動。蒸し暑い中、線路際を歩く。

62年前の3月31日。画像向かって右手に、鶉野飛行場へ戻る戦闘機が墜落した。墜落時に壊された線路に列車が突っ込み、右の土手下へ転落、多数の死傷者が出た。当時は戦争中で、闇に葬られた惨事である。

Tさんからの写真だけ参考にして制作したが、一応雰囲気は似ていたので胸をなでおろす。

そして同市内「がいな製麺所」手打ちうどんの昼食。讃岐で修行した店で美味い。1日家を空けたお詫びに(?)持ち帰りも購入。
Tさんの会社に戻り、まだ日が高いので鉄道模型で遊んでから帰宅した。

本作で私に残された作業は、人物(フィギュア)の制作。展示用アクリルカバーはTさんの方で準備してくれるとのことで至れり尽くせり。ジオラマ本体を託して帰る。

展示は「俺が市長だ!」の加西市役所にて8月6日から、約3週間。
多くの方にご高覧頂ければ嬉しい。
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