Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
カボチャ色の思い出
1996年撮影。


白根駅にて(旧西蒲原郡味方村白根・現在の新潟市西蒲区)

♪ど〜こへで〜も〜続く道がある〜
1996年、世間はアムロの曲が流行っていた頃だった。
20世紀も間もなく終わりというこの頃に、時代に取り残されたような鉄道があった。
以前も話題に挙げた新潟交通・電車線。今から40年ほど昔、燕市の洋食器産業が盛んな時代は満員の乗客を乗せて運んだものだが、新潟市内の路面区間(1992年)とJRに接続する燕〜月潟(1993年)に廃止され、全線廃止は発表されていないものの、存続が危うい状態となっていた。
(1999年4月全線廃止)

新潟市が広域合併した今日、もう少し早く鉄道に注目されていれば、「富山ライトレール」のようなLRTが期待できたかもしれない。結局、鉄道とバスは全て民間任せという新潟県・市のスタンスが禍根となった。車社会の土壌ゆえに。


東関屋駅にて。1992年3月以降、車庫のある同駅が始発となり、近代的な施設に建替えられた。鉄道事業本部が置かれ、市内へのバス乗り継ぎターミナルが併設されていた。
同鉄道の名物、貨物電車モワ51は常に目立つ場所に置いてあった。撮影者へのサービスか?
ちなみに手前の機械室?辺りから路面区間につながって、白山前(新潟市役所前)へ続いていた。


元・小田急2220形とモワの並び。2220形は朝夕のラッシュ時しか使用されなかった。全線廃止前に検査切れで一足早く廃車になった。


同線の主力、モハ10のサイド。そういえば廃止直後、Yさんからお土産に同車の吊革をもらった。
モハ10とモワ51、ラッセル車は、現在も旧月潟駅に保存されている。

鉄道廃止から9年の歳月を経て、皮肉にもこれらの車両たちはモデルの世界で再現が可能になっている。せめてミニチュアの世界で思いを馳せたいものだ。
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