Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
パンク
駅から勤務先まで使用している自転車がパンクした。
帰り道、購入先の自転車店に寄る。

ニャンチュウ(幼児を持つ母親にしか分からないかもしれないが・・)みたいな顔の親父(店主)。
今日は修理が多いのか、店内に座って待つことに。作業を続ける店主と話す。

私名義の唯一の乗り物がこの自転車。購入してちょうど8年が経つ。
それにしてもこのタイヤ、1日4km走って年間約280日出勤したとして8年で約9,000km。そろそろタイヤは寿命らしい。店主曰く、マウンテンバイクなので溝が深い分長持ちしたほう。
普通のママチャリのタイヤは6,000km程度らしい。勢いよく漕ぐ高校生の自転車のタイヤは3,000kmだとか。

等とチューブを水に漬けて手際よく直していく。それにしても自転車で日本やオーストラリアを駆け抜けた学生時代の後輩・タネさんは、炎天下の中、よく自力で修理をしたもんだと感心する。砂をかけたりして破れた場所を探し当てたのかな。

「そういえば兄ちゃん、結婚してはったんかいな?」

「去年の12月に2人目が生まれたよ」

店主はニャンチュウみたいに目を細めて頷く。

「これからが大変ですわ」

「そやな〜。みんな見た目では分からんけど、どの家も大変なんや。悩みのない家はあらへんで〜」

「そうやね」

「人生パンクすることもあるから、こうやって時々見てやらないかん」

含蓄のある言葉。
この店主、若かりし日は配送の仕事をこなしていたという。その激務に“このままではいつか事故で命を落とす”と悟ってから自転車店を始めた。
黙って漕いで着実に歩む。物静かな中に多くの言葉を含んでいる、まるで自転車のようなニャンチュウ。

また一人、お客さんが自転車を止めた。
「後ろがカタカタいいよるさかいに」


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