Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
上野発

こんな古いシールが出てきた。
鉄道模型の先頭車両に貼るためのものだが、内容からして1977〜1980年頃の物と思われる。日本列島を模した路線図に上野発の在来線特急列車名がズラリと並んでいる。
「はつかり」「やまびこ」「つばさ」「やまばと」「ひばり」「あいづ」「いなほ」「とき」「あさま」「白山」「はくたか」…
後に新幹線に名前を譲った愛称もある。北に向かう新幹線が開通する前の華やかな上野駅を想像させる。
この地図を見る限り、関西〜北陸方面は今もあまり変わっていないようだ。
旅路を描いた歌謡曲がヒットしたのもこの頃。

「はつかり号は北国へ」(チェリッシュ)
「津軽海峡冬景色」(石川さゆり)
「あずさ2号」(狩人)
「心の旅」(チューリップ)
「哀しみ本線・日本海」(森昌子)
「あぁ上野駅」(井沢八郎)古いな;

飛行機や新幹線、夜行バスでは決して描写できないシーンが80年代まで残っていたと推測できる。窓越しに見送り、赤い尾灯を残して去りゆく鉄道こそ、情緒や未練、慕情を重ね合わせることができるようだ。
戦後復興と合わせて音楽の西洋化がすすんだ。今も名を残す作詞、作曲家、映画監督が注目したのはやはり「鉄道」だった。産業革命以降、我々は鉄道に久しく頼ってきた。鉄道は移動と物流の手段であると共に、激動の時代と共に日本人の喜怒哀楽を運んできたと言えるかもしれない。
駅の別離や再会、これは空港ターミナルやバス停にはない格別の余韻がある。(各種体験済)

ちなみに“8時ちょうどのあずさ”は現存するが、2号ではなかったと思う。

そういえば近年の曲では、aikoの曲にズバリ「三国駅」というものがある。阪急電車宝塚線の三国駅だ。同駅が高架化される前、まだ地上にあった頃の情景をモチーフにしたとか。ボーリング場は車窓から見えます。

さて、昨日の答えはまた明日・・。眠れぬ夜をお過ごしください。
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