Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
C57−180
先日、「画像加工してくれるかな?」と物欲しそうに書いたら、義姉が私の願いを叶えてくれました。
ありがとうございます!(←自分も画像加工してもらいたいらしいよ。などと妻が頼んでくれたようですが)

C57−180「ばんえつ物語号」
JR磐越西線・津川付近を力走しているようにも見える。




C57形蒸気機関車。

身近なところでは「姫路市御立交通公園」に保存されている、あのSLのことだ。(C57−5)
C57はその容姿から「貴婦人」という愛称を持つ。ドイツ語で蒸気機関車は女性名詞。

ここで言うC57は180番。昭和21年、三菱重工業三原製作所で誕生。計201両製造されたC57のうち、戦後製造の21両は3次型と呼ばれる。C57−180とは、C57形蒸気機関車のうち180番目に製造されたという意味。シゴナナ姉妹の中では末っ子に近い。

C57−180は昭和44年に廃車。新津市内(現在の新潟市秋葉区)の小学校で保存されていたが、1999年、JR磐越西線・新潟〜会津若松「SLばんえつ物語号」として復活した。一生を新潟県内で過ごした180号機だが、目立った活躍は少なかったといわれる。30年の眠りを経て、一躍スターの座に踊り出た。県外で出張運転も行われている。

戦後生まれのC57・3次形は、同じC57でもスッキリした外観を持つ。播但線や山陰線でC57に親しんだベテランファンは、昭和40年代後半、新潟から豊岡へ転属してきた3次型を見て妙なカマだと思ったという。

ちなみに1999年当時、雑誌「鉄道ジャーナル」創業者であり編集長を務めていた竹島紀元(たけしまのりもと)氏は、書評で「C57−180は、既に復活している1号機と同じ形式であり、列車名の“ばんえつ物語”という名称も気になる。そもそも物語とは語り手が、語られる主体に語る様々な出来事を意味し、列車名としては正しい日本語ではなく、あまり乗車意欲がそそられない」などと手厳しい。いかにも竹島氏らしい。
余談ながら、竹島氏は肉料理が苦手なので、食堂車や駅弁取材で困惑することもしばし。昔の取材記事では、旅先で結構飲んでいることが分かる。
なお、竹島氏は蒸気機関車を追いかけたドキュメンタリー映像作品を多数制作しており、「くろがねの馬」などは有名。鉄道、文化、メディアについて独特の世界観を持った方で、少年時代に満州で生活経験があり、戦時体制下の鉄道や風習を知る85歳。健康と長寿を願わずにはいられない。
昔から、鉄道マニア=不平マニアになりがちで、読む側が面白くなくなるような誌面が溢れる今日、筋の通った理論で「鉄道現場を取材した雑誌」を生み出した竹島氏の業績は大きい。この先、竹島氏のような編集者はそう簡単に現れることはないだろう。


話が側線に入ってしまった。そんな私はC57−180が好きだ。
実物が牽く列車に乗車したことがあり、新潟ゆかりの機関車という理由もある。モデル末期を迎え、ナビ標準装備や仕様がグレードアップされた自動車みたいで好感が持てる。

モデルは1/80プラ製品。牽引する「ばんえつ物語号」客車がないんですね。手元にある茶色い旧型客車を従えましょうか。こちらのほうが似合うかも。

客車を従えた編成写真も加工してもらえますかね〜?(すぐ調子に乗る)
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