Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
クリスマスツリー考
昨日ホームセンターへ行った際、展示してあるクリスマスツリーを見た娘が「ピカピカ」と喜んでいた。
「うちもクリスマスツリー欲しいね」
という話になった。衝動買いはいけないから色々調べてからにしようということに。(自分は普段しているくせに;)
近くでツリーを見ると明らかに枝が少なくショボイ。しかも幹にまで緑のビニール毛?が生えており、ハンガーを加工したような足で支えてある。これを樹木だと思えというのは…。まあ3,980円だから仕方ないが。

思い出したのは学生時代、私は鉄道研究部の学園祭模型の制作担当で、樹木をたくさん作った。予算がないので竹串にティッシュを輪ゴムで巻き、木工用ボンド原液に浸す。そこに台所用スポンジを染めてハサミで砕いたものを衣としてまぶす。杉の出来上がり。という技法を先輩から習った。
夜な夜な作業を終えて学園祭当日、「串カツが並んでいるみたい」という観客の声を耳にしてしまった。
これではイカン!実物の印象が伝わらなくてはクリエイター失格だと痛感した。

さらに遡ること二十数年前、小学校4年生の学級会。班毎にクリスマスツリーを用意することになった。ジャンケンだったかクジに負けた私と友人は、木を探してくる役になった。しかしあの三角形の針葉樹は子供の行動範囲で入手できる訳がない。そこら辺の枝ではとてもツリーに見えない。ましてや煎定された植木なども入手できず、私は見た目の印象なら自作で良いと判断した。ラップの芯を幹にして、厚紙を何段かの円錐形に切って紙のツリーのモックアップを作った。テッペンに☆。これに明日飾り付けすればよい。
「名案だ。大丈夫だってば」
あとの時間は友人機嫌よくと遊んだ。
しかし翌日、そのツリーはクラスメイトから批判の矢面に立たされることになった。
他の班は本物の木ではあるが、枯れ枝や竹。飾り付けをしたらまるで七夕か正月の餅花飾りだ。結局紙ツリーは却下され、他の班から枝を分けてもらったのだと思う。
こうして教室には七夕まがいのクリスマスツリーが並び、私には到底納得し難いものであった。これならまだ紙ツリーでも通用する。しかし気が弱いので言えなかった。
針葉樹風の三角形を模したのにどうして紙はダメなんだ、と。

そんな経緯もあるのか?たとえクリスマスツリーでも、実物を模した樹木を見ると気になってしまう。さすがにこんなにデカイ木は自作できない。
「そんなリアルなツリーはきっと高いよ。たかがクリスマスツリーにそんなに出せないよ」と大蔵省。
そりゃそうだ。私も買う気はしない。ここは安モノをいかにリアルに見せるかだ。例の足は積雪?で隠すとか。小さくてもリアルなモノを選ぶとか。
帰り道、山裾に並ぶ針葉樹を見ながら思った。串カツと紙はアカンで…。
来週あたりムサシでも覗こうか。

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