Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
昭和の日
今日は仕事だった。
そして今日は「昭和の日」。天皇誕生日→みどりの日、いつの間にか名前が変わった。
昨今は昭和を懐かしむブームのように見える。

たとえば映画「ALWAYS〜三丁目の夕日」
昭和30年代の描写が老若男女にヒット作となった。
この映画を見て、多くの若者が“昭和の風景と日常”に惹かれ、昭和30年代に少年少女だった世代は“懐かしい”を口にした。

若い世代は、その時代の苦労を知らない故、映画の世界に新鮮味を覚えたように思われる。そして、昭和30年代を生きた方々は、決して豊かではなかった時代の苦労を偲び、過去の日々を笑い飛ばしてくれたと思われる。
その時代を知る方々の寛大さなくして映画のヒットは成しえなかったかもしれない。

昭和30年代、水洗トイレはなかったし、コンビニも、ましてや携帯電話もなかった。映画の世界のように日々の暮らしは決して美しいものではなかったはず。
この時代を生きた世代に、過去に戻りたいか問うと、多数は「NO」だろう。

人それぞれ意見は異なると思うが、「三丁目の夕日」は、未知の時代への新鮮さに終始するだけでなく、先人の苦労を知り、豊かな時代への感謝を発信している映画なのかもしれない。

突っ込んで言えば、「レトロ」は決して便利でも清潔でもない。
靴の汚れない未舗装道路なんて存在しない。
電子レンジで温めるご飯なんて存在しない。

昭和の日は、未知の昭和に思いを馳せるだけでなく、昭和の先達に感謝する日。
昭和末期に育った人間のつぶやき。
| Rail&Hand | - | 19:46 | - | - |
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