2006.08.26 Saturday
今すぐ使える新潟弁
というCD2枚を妻が友人から借りてきた。
新潟県民の皆様しか分からないが、BSN(TBS系新潟ローカル)ローカル番組「イブニング王国」で放送された「今すぐ使える新潟弁」を基にCD化したものである。
確かに、私が初めて新潟で生活を始めた間もない頃、方言の壁というものがあった。
大家さん宅のおばあちゃんに、「なーら、なじらね」「えーと、2時45分です」というやりとりをしたことがある。これは実話である。
「なじらね」は「What's up」(如何ですか)という意味である。
さすがに新潟市では目立ちにくい方言だが、高齢の方は通訳が必要だった。
しかし、結婚後、妻の実家ではまさにこのCDそのものが再生される。
内容は文面でお伝えできないが、文例があった。
あんた、ばんげ何食べる?特別食べてのがねんだば、カレーなじら。
(あなた、今晩は何を食べます?特に食べたい物がなければ、カレーライスはいかがかしら)
にどいもも人参もあるすけ、んますぐこしゃわれるがね。
(ジャガイモも人参もあるので、すぐに作れますもの)
いいて!しょうしらすけ、俺やらて、おめさん1人で裸になればいいねっけ。
(結構ですよ!恥ずかしいので、私は嫌ですよ、あなたが1人で裸になればいいじゃないですか)
みばわりすけやめれて! だすけ、やめれて!
(恥ずかしいのでやめてください! ですから、やめてください!)
※新潟で、カレーは魚の「カレイ」と同じ発音なので、「かれい煮よっか?」と言われると、魚かカレーライスか分からない。鍋にかける物は全て「煮る」と表現するようである。
※「昼飯」を「ちゅうはん」という。妻の実家特有の呼称かと思っていたが、このCDを聞く限り、新潟共通の表現らしい。
※「佐藤さん」を何故か「さっさん」と呼ぶらしい。
※「イ」と「エ」の発音が逆転する。(我が家の分析では、「エ」のほうが「イ」と同化することが多いようだ。よって、CDでは色鉛筆を「エロインピツ」と発音しているが、「イロインピツ」とする方がリアルだ。
その他例:えんどう豆→「インドウマメ」、縁談→「インダン」、インフルエンザ→「インフルインザ」、気鋭の営業マン→「キイイノイイギョウマン」、エヴァンゲリオン→「イヴァンゲリオン」
田中角栄元首相の演説を真似ればそれらしくなるのではないか。
「い〜、新潟は雪国です。太平洋(タイヒイヨウ)の前(マイ)に立ちはだかる、この谷川岳(タニガワダキ)に巨大なトンニルを掘って開発し、その土で佐渡を陸続きにすりば良いのです」
新潟県民以外の方、新潟県で生活経験のない方は、よっぱらに(飽きてしまうこと)なったと思います。