「全部見せます・各駅停車 銀河鉄道999」
NHK・BS2 20:00〜0:00 8月9日〜13日まで放送中。
昭和50年代にリアルタイムと再放送で見た世代の私には懐かしい。単行本やDVDこそ持っていないものの、私は「銀河鉄道999マニア」
宇宙空間を走る汽車は「銀河超特急999号」しかも蒸気機関車C62牽引の旧型客車そのもの。列車はアンドロメダを目指す。停車駅は惑星。それらに停車しながらわずか1年で地球からアンドロメダ星雲まで行くので、とんでもない速さの超特急だ。映像では60km/h位にしか見えないが・・。
このC62は頭脳を持ったロボットそのものという設定。ボイラー内部はコンピューターとなっている。性格はちょっと「石頭」。宇宙空間上の線路は透明バリヤ?で守られた見えない空間軌道。
多くを語らずとも作品が発表された世代を知る方はもちろん、現在も語り継がれる名作なので老若男女におなじみの作品。
原作者は「宇宙戦艦ヤマト」の松本零士 氏。
「銀河鉄道999」には、音楽グループ「ゴダイゴ」と共に全国的なブームを巻き起こした映画版と、その礎となったテレビアニメ版がある。今回は映画版のほかテレビ版の人気作品30本が放送されている。他にも銀河鉄道999にまつわるエピソードから、モデルとなった実物機関車C62型の紹介、999ファンの話、原作者、声優の座談会まで盛りだくさん。
ちなみに主人公「星野鉄郎」の声は野沢雅子さん。ドラゴンボール「孫悟空」の声。
「鉄道+アニメ複合」ならずとも、銀河鉄道999は鉄ちゃんを惹きつける魅力に溢れている。特に私は子供の頃に見た印象が強烈だった。
原作では詳細が明かされない999号以外の列車や「松本零士メカ」が多数登場する。おそらくテレビ放送にあたり、スポンサー関連商品をタイアップする関係から誕生したものだろう。
(※実物のC62型は49号機までしか存在しないが、アニメではC62−50となっている点はその辺りを考慮していると言われる。映画版と原作では48号機。これは松本氏が48号機のプレートを国鉄から譲り受けたためとのこと。さすがに映像では48号機の特徴・片側スポークの先輪ではないのだが・・発進時に空転するのは軽量型のシロクニだからか?と思ったりしたこともある。マニアックだ;)
今回は他の車種にも触れられている。基本的に111〜999まで9列車が登場する。個人的にはディーゼル機関車を模した666号がお気に入り。砕石の山に突っ込んだ999号を後ろから引っ張り出して救援するシーンなど有名。666号の定期運用についているはずなので?予備車があるのかと子供心に思ったことがある。
999は子供には少し難しいストーリーだったので、どちらかといえば登場するメカニズムに魅了されたものだ。しかし改めて見ると、鉄朗の成長、鉄朗よって改心する人、鉄朗に好意を抱く人が巧みに描写されていることが分かる。
銀河鉄道999がブームとなった時代は1979年頃。この時代に小郡(新山口)−津和野で運転を開始した「SLやまぐち」号が盛んに話題に取り上げられたものだった。
思えば、会津若松―新潟で運転されている「SLばんえつ物語」号のように、暗くなってからも走る蒸気機関車の列車に乗ると999に乗っているような気分にさせてくれる。
そういえば、来年度にJR東日本で復活する「C61型」に「999」のマークを付けて、茶色い客車を牽引して、映画にならって行先不明のミステリー列車で運転してほしいと思うのは私だけではないかも。さすがにコスプレのメーテルと車掌さんは要らないが・・。
録画していても思わず途中から見てしまう。今週は夜更かしで眠い・・。
いよいよ明晩は、テレビ版最終回と劇場版の放映。クライマックス!