2006.11.26 Sunday
オータムフェスティバル
妻です。
結婚して三年になりますが、未だに自分の住む街の市内観光が楽しい私。この辺は、古い街並みや城下町の風情がそのまま残る隠れた観光地なのです。
毎年この時期になると、古い町並みの残る商店街の建物を解放し、コンサートや展示会を開く催しが行われます。名づけて「オータムフェスティバル」。昨日はTさんとお互いの子供を引き連れ散策に。
たこ焼きやしょうゆ饅頭などの美味しい屋台を横目で見つつ、ほろりほろりと街を歩きます。
お、ヒガシマルの「うすくち醤油資料館」!!!
これが見たかった!!関東ではこいくち醤油が主流で、こいくちでは「キッコーマン」が最大手。
しかしここ関西では、醤油といったら「うすくち醤油」。そしてうすくちなら何と言っても「ヒガシマル醤油」です。
※因みに私は関東の人間なので、ずっとキッコーマンのこいくちを愛用していますが。
入館料10円。払っても払わなくてもいい値段です。とりあえずもらっとこか、というところです。
旧ヒガシマルの本社だったこの建物。現在兵庫県の重要有形民族文化財に指定されています。全体が蔵造りなっていて、ヒンヤリとした空気が時間の重みを感じさせます。
番頭が帳面をつけた「帳場」(写真)、仕込みをした「仕込み蔵」、麹をうえつけた「麹室(こうじむろ)」、「原料処理場」・・・。
当時の醤油造りの匂いが漂ってきそうで、身震いします。
同時に子供の頃、「悪い子になったら蔵に入れる」と脅された「蔵」を思い出し、キュウウウウン。
人の記憶って非常にもろいものです。こうして古い建物に入ったとき、記憶のちいさなハコの鍵が「かちゃり」と音をたてて開くのです。
資料館を後に、小さな展示会や休憩所を回るとあっという間に昼になりました。小さな観光客はそろそろベビーカーが揺りかごに変わる頃。
大人二人なら、もっとこのレトロなこの街を「ゆらりぶらり」したいところですが・・・。それはまた次回。
ひとつ意見するなら、もっと暖かい時期にやってもらいたいものですが。紅葉と子供の風邪の心配は両立しないものです。