Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
とんど

鏡開きを終えた昨日、「とんど」があった。正月飾りを燃やし、その火に当たれば健康のご利益があるという。1週間前に子供会が飾りを集めに来たが、餅花と松飾りを出すのを忘れていたので、当日夕方の点火前に持参した。
「とんど」は一般的に小正月の時期に行うもの。このような火を炊く行事を、一般的に左義長(さぎちょう)というらしい。地域によって呼び名が異なる。うちの近所では「とんど」だが、妻にたずねたところ、新潟では「どんどん焼き」というらしい。
他にも全国で「どんと焼き」「おんべ焼き」「やははいろ」等の呼称があるという。

子供の頃は、準備そのものが楽しみだった。高学年はリヤカーを引いて飾り集めに各家を回る。時には軽トラの荷台に乗って。とんどの「塔」のワラの中に入って遊んだりした。稲の刈り取り跡を踏んづけながら歩いたりした。
とんどでは餅を焼く。家では餅嫌いの私だが、こういうときの物は美味かった。近所のおじさんが「焼きみかん」をしてくれたが、これは口に合わなかった。組んだ竹の節が熱ではじけて「パーン」という音を立てていたのを覚えている。子供が普段外出しない暗闇の中で遊べるのも楽しみだった。
私が子供の頃は田んぼで行っていたが、住宅が増えた理由もあり、いつの間にか河原で開催になっていた。
書初めを燃やすと字が上手くなるというが、そのご利益はなかったようだ・・・。
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