2007.01.24 Wednesday
少年
いつもの帰りの車内。
あ〜あ、このまま今の仕事続けるのもなんだかなぁ・・・。等と思い巡らせながら、座席に腰掛けてため息をつく。
向かい側には制服の少年。この辺りじゃ有数の進学私立高の制服だ。懸命に参考書を開いている。きっと名門と呼ばれる大学に進学して、社会の第一線で活躍するんだろうなー。
すると、私服の少年が隣に座った。何やら話しかけている。知人か?そうでもないらしい。別段、悪ぶれた様子の少年ではない。会話は続く。
ラジオの“アバンティ”の如く耳を傾けてみる。
「今まで学校?勉強ようやるな〜」
「やらなしゃあないし」
「俺ね、高校辞めてバイトしてんの。自力で生活しようって思って、ケイタイ代も、煙草代(←未成年やろが;)も自分で払ってるんや」
ほほう、若いのに自力で頑張るとは偉いじゃないか。私なんざ、固定資産税ですら親に払ってもらってるというのに・・。
「今日バイトの面接受かってね、やっと金欠から解放されるんよ。でも、今金なくって〜。ね、煙草代助けて」
ん?話が違う方向だ。これは新手のユスリか?物乞いか?しかし、私服少年の服装は、確かにバイトの面接帰りのような雰囲気だが。
「小銭しかないし、俺に頼まんでもええやん。他にもいっぱいいるで」
「ホントに〜見して。お願い。今日は昼飯も食べてないんよ。ね、せめて100円。お願いお願い」(制服の少年の財布を覗く)
「しょうがないなぁ」
「ありがとう〜お疲れ〜」
結局「ちょうだい」やりとりの後、私服の少年は、制服の少年から100円もらって、途中の駅で降りていった。これは恐喝ではないが、一種の物乞いだ。こんな子もいるのか。
どうしようもなく不可解なまま時間が流れた。
制服の少年と私は同じ駅で降りた。思わず声を掛けた。
「さっきの子、知り合い?」
「いいえ、知ってるんですか?」
「いや、知らないけど、知り合いじゃないのに(お金を)渡したの?」
「何だか困ってそうだったから」
「・・・」
「また会うだろうし、いや、困ってなかったかもしれないけど・・」
「そうか」
「あっ、あの・・」
私は制服少年のポケットに100円玉をねじ込んで、足早に立ち去った。
何でこんなことをしたのか分からない。しかし、やりとりを見て、制服少年の性格が手に取るように伝わってきたのは事実だ。
それよりも、いつもの癖で、ここから私の妄想が膨らんだ。
後日、制服少年と私服少年が電車内で再会し、私服少年は再び現金を乞う。「もう俺にタカらないでよ。あの時くれた人がいたんだから。あっ、あの人だ」ということになり、私服少年が私にタカりに来る。→拒否→仲間の少年グループに連絡が行く→囲まれる→袋叩きにあう→カードを取られる。
お〜コワイ・・・どうしよう(´OдO`;)
帰宅して、先ほどの一部始終を報告し、その後の妄想(不安)を話した。
「いい人だね〜(・e・)。でも、そんな妄想あるわけないよ;制服の子はそんなこと言わないと思うよ。いい人だと思ってるかも。それよりあなたは少年が怖いんかいな・・・?」
「ちなみに1000円だったらポケットにねじ込んだりしないな。なぜなら所持金2000円だったから」
「・・・自分がしたことに自信を持ちなよ;」
あ〜あ、このまま今の仕事続けるのもなんだかなぁ・・・。等と思い巡らせながら、座席に腰掛けてため息をつく。
向かい側には制服の少年。この辺りじゃ有数の進学私立高の制服だ。懸命に参考書を開いている。きっと名門と呼ばれる大学に進学して、社会の第一線で活躍するんだろうなー。
すると、私服の少年が隣に座った。何やら話しかけている。知人か?そうでもないらしい。別段、悪ぶれた様子の少年ではない。会話は続く。
ラジオの“アバンティ”の如く耳を傾けてみる。
「今まで学校?勉強ようやるな〜」
「やらなしゃあないし」
「俺ね、高校辞めてバイトしてんの。自力で生活しようって思って、ケイタイ代も、煙草代(←未成年やろが;)も自分で払ってるんや」
ほほう、若いのに自力で頑張るとは偉いじゃないか。私なんざ、固定資産税ですら親に払ってもらってるというのに・・。
「今日バイトの面接受かってね、やっと金欠から解放されるんよ。でも、今金なくって〜。ね、煙草代助けて」
ん?話が違う方向だ。これは新手のユスリか?物乞いか?しかし、私服少年の服装は、確かにバイトの面接帰りのような雰囲気だが。
「小銭しかないし、俺に頼まんでもええやん。他にもいっぱいいるで」
「ホントに〜見して。お願い。今日は昼飯も食べてないんよ。ね、せめて100円。お願いお願い」(制服の少年の財布を覗く)
「しょうがないなぁ」
「ありがとう〜お疲れ〜」
結局「ちょうだい」やりとりの後、私服の少年は、制服の少年から100円もらって、途中の駅で降りていった。これは恐喝ではないが、一種の物乞いだ。こんな子もいるのか。
どうしようもなく不可解なまま時間が流れた。
制服の少年と私は同じ駅で降りた。思わず声を掛けた。
「さっきの子、知り合い?」
「いいえ、知ってるんですか?」
「いや、知らないけど、知り合いじゃないのに(お金を)渡したの?」
「何だか困ってそうだったから」
「・・・」
「また会うだろうし、いや、困ってなかったかもしれないけど・・」
「そうか」
「あっ、あの・・」
私は制服少年のポケットに100円玉をねじ込んで、足早に立ち去った。
何でこんなことをしたのか分からない。しかし、やりとりを見て、制服少年の性格が手に取るように伝わってきたのは事実だ。
それよりも、いつもの癖で、ここから私の妄想が膨らんだ。
後日、制服少年と私服少年が電車内で再会し、私服少年は再び現金を乞う。「もう俺にタカらないでよ。あの時くれた人がいたんだから。あっ、あの人だ」ということになり、私服少年が私にタカりに来る。→拒否→仲間の少年グループに連絡が行く→囲まれる→袋叩きにあう→カードを取られる。
お〜コワイ・・・どうしよう(´OдO`;)
帰宅して、先ほどの一部始終を報告し、その後の妄想(不安)を話した。
「いい人だね〜(・e・)。でも、そんな妄想あるわけないよ;制服の子はそんなこと言わないと思うよ。いい人だと思ってるかも。それよりあなたは少年が怖いんかいな・・・?」
「ちなみに1000円だったらポケットにねじ込んだりしないな。なぜなら所持金2000円だったから」
「・・・自分がしたことに自信を持ちなよ;」