2007.05.27 Sunday
赤い電車
1/80スケール、名鉄モ510形電車。
今はなき、岐阜の路面電車で、2005年3月廃止まで、大正時代製造の美しい流線型の電車が最後まで活躍した。友人が中京地区にいたこともあり、私にとって思い出深い路線だった。
ずいぶん待ち焦がれた製品となってしまった。
実は、桜ほころぶ頃に店頭で試運転したところ、なぜかぎこちない動きをした。
よく見ると車輪下側のカバーが線路の分岐部分で擦れて黒くなっている。ちょうど先代ミニクーパが段差に引っかかって動けなくなるように。
「これは不具合なので、お渡しできませんな」と、頑な店主がメーカーに掛け合ってくれることになった。他のお客さんもその症状を訴えたらしい。
ネットで見ても、同車のトラブルは特に取り上げられていないので、半信半疑のまま、待つこと1ヶ月。引き取りに行った。
当該部分は、見事に削り取られてギアが露出している。グラインダーか何かで削ったようだ。メーカーが加工したとのことだが、設計上の問題であるようだ。
走らせずに飾っている人が多いということだろうか。
路面電車なので踏切状態の軌道で擦る心配はこれで無くなったが、釈然としない。
不平不満はやめにして、この際気にせず、汚したり、乗客を乗せたりしてイジルのが楽しそうだ。谷汲の華厳寺に参拝する袈裟姿の人とか。
何よりも最小回転半径は215mmなので、HOでテーブルサイズの鉄道開業が期待できそうだ。緑の中をのんびり走る赤い電車が目に浮かぶ。
子供が寝ている今のうち・・妻が手仕事をしている今のうち・・車両ナンバーをレタリングする。昔見た513番にしよう。曲面は面倒だ。