2008.02.25 Monday
負の遺産
世界遺産・姫路城が鎮座する兵庫県姫路市。その姫路にも負の遺産がある。
市営モノレール。
昭和41年、市内手柄山で開催された姫路博覧会の輸送機関として姫路駅と手柄山の間に建設されたが、わずか8年で運行休止。昭和54年正式に廃止された。
市内にはモノレールの橋脚が不気味に残る。まるでラピュタかナウシカみたいだ。膨大な費用が要るため撤去できないらしい。
手柄水族館から見える、蔦の絡んだ中世の城みたいなレンガの壁。その空中に塞がれた謎のトンネルがある。
この中が手柄山駅で、モノレール車両が33年間眠っている。そして山上にある「緑の相談所」の壁面裏側こそ、モノレール乗り場だった。
子供と水族館に行かれた際、お母様方も注目なされては?
先日の神戸新聞では、姫路市によりモノレールを公開する計画があると報じられていた。
現地の耐震補強工事と絡めるようだ。今まで、公共事業の失敗の象徴を隠すが如く放置されてきたモノレール。
公開は税金の無駄遣いにも見えなくもないが、後世に伝える、高度経済成長の夢の跡を見てみたい人は、私を含めて少なからずいると思う。羽田空港に次ぐ日本で二番目のモノレールだったらしい。
(画像は2006.5.21日記より再掲。このときも似たような話をしたかも;)