Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
晴耕雨読
読売新聞に興味深い記事が掲載されていた。

四国・香川県高松市。経営破綻したリゾートホテルをNPO法人が買い取り、農作業を体験しながら長期滞在できるホテルとして4月にオープンさせる。都会の人に田舎で第二の人生を始めてもらい、そのまま定住も受け入れて地域の活性化につなげるという計画だ。
滞在者は農家の指導で土作りから肥料、野菜の作り方を教わることができ、NPO法人より農機具は無償貸与される。木工や陶芸の趣味教室も開かれるとか。
これが田舎暮らしを望む団塊世代の関心を呼んで、問い合わせがすでに300件以上あるという。
「晴耕雨読の生活に憧れていた。温泉もあるし、絵を描いたり、木の芽摘みをしたいです」
という声が寄せられているとか。

さて、最近話題の「田舎暮らし」
私は農作業にまともに触れたことのない人間だが、「農業=田舎暮らし」という構図ではないと感じる。

それは地域の絆。

隣人の田畑だけでなく、葬式が出たら手伝い、祭りの準備、寄り合いでは付き合いで飲むこともしばし。時にはムダな噂話にも参加・・。そして“自分の家が一番だと威張る隣人”への対応・・。ましてや田舎には病院やデパートが近くにあるわけではない。
隣人の顔を知らない都会の人が、プライバシー皆無の田舎で耐えられるのか疑問が残る。
・突然の雨に近所の人が洗濯物を取り込んでくれる
・玄関開けっ放し
・雪かき(四国では必要ないが)
・ゴミは外で燃やす(本当は禁止)

ホテルに滞在するうちは閉鎖空間で、お客様として迎えられるだろう。その村の住人になったとき、どうなるか。この企画の意図はすばらしいが、参加者は相応の覚悟が要るだろう。まあ、私なんかに言われなくても覚悟してるかな。田舎暮らしは「ダッシュ村」ではない。何よりも田舎暮らし入門都会人は、前職・役職にかかわらず、自然の中で暮らす先輩方の生活の知恵には到底及ばないことを理解しておかなければならないだろう。

雨の日に読書・・・漬物つけたり、出荷の箱を組み立てたり、農業は甘くないはず。
でも「晴耕雪読」「晴耕雪映画」「晴耕雪温泉」なら大丈夫かも。
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