Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
伝説の6月・1993〜PART2
1993年6月。
さて、2週目(6/12、13)は新入生歓迎合宿。「合宿」だからみんなで行くの
かと思いきや、○時○○分に目的地に着く列車に乗ってくださいという、「集合列車」制度。
したがって現地集合、解散なのでルートは自由。個人尊重の鉄研ならでは。
今回は会津鉄道・湯野上温泉が宿泊場所。

私は新潟〜坂町〜米沢〜福島〜郡山〜会津若松〜小出〜長岡〜東三条〜吉田〜新潟という1周乗車券を準備した。
初めての米坂線。快速「べにばな」2号で米沢を目指す。キハ58+28の2両編成で羽越線を飛ばす。意外にも満席だった。山形新幹線開通で急行から快速に格下げされたんだったか。

米坂線に入ると途端に速度が落ちるが、残雪と新緑が見事。蒸気機関車9600が活躍した路線で、険しい山岳風景に運転のの苦労を偲ぶ。小国の手前、玉川口(現在は廃駅)から山形県。山形初上陸だ。


米沢の盆地に下り、少し時間があるので今泉で途中下車。ここは山形鉄道・長井線の連絡駅。のどかな風景に心和む。


米沢で牛肉弁当を購入して、山形新幹線「つばさ」に初乗車。福島までの約30分間。この区間だけ列車本数が極端に少ないので「つばさ」を体験。
前年開通したばかりの初のミニ新幹線。真新しい400系がやってきた。自由席に着席できるか心配したものの事なきを得た。早速弁当を開く。
福島までの区間は板谷峠。新幹線区間の4分の1程度の速度で走る。さすがの400系新幹線も急カーブの峠道には叶わない。
福島の街が近づくと、高速道路のインターのような高架を駆け上がって東北新幹線ホームに入った。不思議な気分。


福島駅にて。初めて見る真っ赤な電気機関車ED75!しかもお座敷列車「やすらぎ」を従えている。興奮しながらシャッターを切る。後ろを重連の貨物列車が通り過ぎる。もう落ち着かない・・。紅頬の十代少年が右往左往する。


緑ラインの455系や715系。初めて見る、乗る電車。
この電車たちも今日、引退した。
郡山まで東北本線、そこから磐越西線に揺られ、会津若松へ。ここから会津鉄道が集合列車。顔ぶれが揃う。
15名くらいの参加者だった。その夜は宿の大広間の宴会で皆騒いだが、あまり覚えていない。
宿の裏が線路で、列車が通ると顔を出したりした。


翌朝、湯野上温泉駅にて解散。只見線を走破する新入生組、磐越西線でまっすぐ帰る組、そのまま会津・野岩鉄道で鬼怒川温泉まで南下して、東武「スペーシア」で上京する組・・。しかもその夜、新宿からムーンライトで新潟へ帰った輩も。若いってすばらしい・・。


湯野上温泉駅は茅葺屋根。その昔、蒸気機関車の時代は、桜の咲くこの駅が同線で活躍したC11の撮影名所だったそうな。


会津鉄道の気動車先頭より。今では見られない列車が並ぶ。
50系客車、オリエントサルーン、特急「あいづ」

このあと、以前紹介した只見線の旅。あの「田子倉駅途中下車」を敢行したのだった。

この頃の写真を見ると、芸術性とか構図とか記録云々は抜きにして、純粋に「鉄道がすき」という想いでカメラを向けているようだ。(翌年くらいから鉄道写真が衰退していく)
そんな楽しかった記憶は昨日のように蘇る。

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