2009.06.24 Wednesday
黄金時代
実は三月で鉄道雑誌の定期購読を辞めた。というよりも更新しなかったため自然に終了した。
毎月勝手に届くので実に8年間購読した。雑誌と言っても鉄道雑誌は立派に製本された「本」そのものであり、数が増えるととにかく邪魔になる。Nゲージ中心の誌面に興味が薄れた理由もある。ネットが発達した今日、いつでも情報は入手できる。
しかし生の活字と写真がないのは寂しい訳で…思わず見つけた増刊MOOKを購入。
「列車紳士録」
昭和30〜40年代を飾る特急・急行列車を美しいイラストと共にその生い立ちを解説。
2001年から数年間RM-MODELSに掲載されたもので、当時の雑誌はあるものの発掘するのも面倒なのでありがたい。
ちゅらさん総集編みたいな(意味不明)
就寝前の安らぎにもなる(暗いヤツ;)
以前、今のデジカメ機材を持って過去にタイムスリップしたいという話をしたことがある。
私は昭和45年の呉線(広島)に行きたい。美しい瀬戸内海沿いを驀進する巨大な蒸気機関車。
それから昭和50年頃の上野駅。新幹線開業前夜、東北・上信越方面へ向かう特急・急行・夜行列車が次々と発着する。
同じ時代の山陰本線。12時間以上走り続ける普通列車にも乗ってみたい。
戦後を支えた紳士列車達を目にすることができる世界はもはやミニチュアのみ。
冷房の利いた静かな車内で過去を偲ぶのは贅沢かもしれない。
先人が味わった不便を知らない故に興味をかき立てられるのだろうか。
昔の風景や汽車は決して「週末の娯楽」ではなく、それが日常の全てだったことを忘れてはならないと感じる。