2009.07.04 Saturday
はりま勝原
梅雨晴れ間の休み。今日は私が娘を音楽教室に連れて行った。
教室は駅前。終了後は電車で移動。自動車に慣れた今の子供は切符を買う経験など少ないのでは。というわけで切符を買わせると喜ぶ。時刻を見る、ホームの表示を読む、行儀良く腰掛ける、鉄道は読解から道徳まで教えてくれる・・というのは言い過ぎか。
「はりま勝原駅」で下車。2008年開業の新駅。こんなところは初めて降りる。これは単なる親父の趣味か。駅は住宅街にある。駅前はロータリーが整備されているが、近年の駅は少し味気無い。
ところで、駅名に旧国名「はりま」を冠する理由は、福井県に勝原(呼称は“かどはら”)という駅がある由。逆に停車本数は「はりま〜」の方が20倍ほど多い。
他に播磨高岡→本家の「高岡駅」は富山県高岡市。という例もある。
ところで「播州赤穂」は何故「播磨赤穂」ではないのか?これは赤穂線が開業する前に存在した赤穂鉄道で使用されていた駅名に合わせたという理由のようだ。「○州」は正式な国名ではない。JR(国鉄)の駅名で州がつくのは播州赤穂のみ。正式な国名にこだわる傾向がいかにもお役所らしい。そもそも「ばんしゅうあこう」のほうが響きが良い。
全国各地様々な駅があるが、智頭急行(岡山県)にはその名もズバリ「宮本武蔵」という人名駅がある。観光目的に武蔵の生誕地から起用された。
それよりも、ユニークな地名そのものの駅が面白い。
今まで出かけた中で最もインパクトがあった駅名は、
「半家(はげ)」(高知県)
四万十川中流沿いにある駅。2〜3時間毎しか列車は走らない。ワンマン車輌の自動放送で無機質なアナウンスが車内に響く。
「まもなく“はげ”“はげ”です。一番前のドアが開きます」
「増毛(ましけ)」(北海道)という駅もあるので、ここへ向かう片道切符も面白いかもしれない。往復は遠慮したい。
等と駅前のベンチでアホなことを考えていたら、駅近くのショッピングモールで買い物していた妻と息子が車で迎えに来た。