Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
惜別の夜行列車
最近、ブログに鉄分が足りないゾという声を頂いた。
色んな方面で期待してくれている皆さんがいるのはありがたい話。

そんな鉄分のお話。

上野〜金沢を結ぶ夜行列車「北陸」「能登」号が来春で廃止されるという。
残る夜行列車は「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」「日本海」「あけぼの」「はまなす」そして「きたぐに」くらいしかない。
20年ほど前までは一晩に30本位の夜行列車が闇を駆け抜けていたというのに・・。
すでに15年ほど前から夜行列車の衰退は始まっていたわけで・・・
画像は上野〜秋田を結んでいた「出羽」号。日付は1993年12月1日とある。この数日後のダイヤ改正で、「ゆうづる」号と共に廃止された。1982年、上越新幹線開業時に誕生した、国鉄時代最後の寝台特急。山形の霊峰、「出羽三山」から命名されたものの、わずか11年の運命だった。

夜中の新津駅にて下り列車を撮影。

まだ私は10代だった。車を所有する友人がおり、夜中にたたき起こされて新津へ出かけた。2時頃だったと思われる。帰りにモスバーガーへ寄ったんだったか。現像したものの、暗すぎて機関車は写っておらず、手元に残るのは客車の写真のみ。「出羽」号は、ここ新津で直流のEF64−1000から交直流のEF81に機関車が交替した。それよりもドアが開いて客扱いしているのに驚いた。勿論利用客はいない。

ここから「出羽」号は単線の羽越本線に入り、4つ先の月岡駅だったか中浦駅で、上りの「日本海2号」とすれ違っていた。田園の小駅で深夜に繰り広げられた日常。羽越本線は日本海側の輸送ルートの割りに単線区間がほとんど。昼夜貨物列車が行き交い、その間を縫うように普通列車が走る。この日も機関車交換を横目に、貨物列車が追い越していった。

今日「出羽」の名残として「あけぼの」号が同じルートを走っている。当時の「あけぼの」は東北・奥羽線経由だった。

全国の高速道路網が隈なく完成する前夜、格安の夜行バスや飛行機が登場する直前の1990年代前半の出来事。
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