Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
欠伸列車と新余部橋梁〜
次の豊岡行は1時間以上後。逆方向の浜坂行に乗車。これはそのまま折り返して豊岡行となるので避暑にちょうどよい。余部橋梁通過を興味深く見守る。


観光客がみんな家路について寂しくなった城崎温泉を過ぎ、豊岡18:34着。駅前「アイティ」のレストランで夕食とする。
豊岡駅が俯瞰できる。三角屋根の駅は右側の自由通路に隣接する形で改築されるらしい。

お盆のUターンピークはもう過ぎたのか、それとも8月15日こんな所で食事を取る人が稀なのか、静かな店内。
すると、娘と同じ名を呼ぶ声が聞こえた。別の家族連れだった。その子もお父さんもお母さんもホッソリしていたが。
のんびり食事していたらあっという間に日が沈んだ。こんな時間に豊岡に居ることが不思議だ。

19:49発 山陰本線に乗車。半分ほど席は埋まった。すでに上り方面の特急はない。普通列車を乗りついで大阪、姫路方面へ帰る乗客がほとんど。
さすがに城崎の「やとなさん」は乗っていない。今の時代、車かタクシーだろう。
頼りない夜の帳の中を走る。私たちが乗っているのは2両編成の「電車」だが、これが四半世紀前の「旧型客車」だったら切なくなって涙が出そうな情景だ。アイティで買った缶ビールを飲んだら一気に疲れが回ったようだ。

和田山からは播但線。10名ほどが乗り換える。20:32発「銀の馬車道」カラーのディーゼルカー。
反対から来る「はまかぜ5号」が遅れたため、8分遅れで発車。
和田山駅はすでに眠りについているようだった。


生野峠へ向かう。外は真っ暗で分からないが、エンジンの唸りがそれとなく伝える。そうこうしているうちにまた居眠り。
気が付けば寺前。そのまま向かい側で待つ電車のロングシートに身を委ねる。
再び目を開けると、野里付近。目の前に広がっていたは姫路の街の灯だった。なんと心強い灯だろうか・・。


欠伸列車と新余部橋梁〜(完)

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