2010.12.15 Wednesday
大いなるエンドロール
12/14 妻が子供らを寝かしつけて趣味に精を出すその頃、「鉄道と旅と文学と」打ち上げ会が始まった。
姫路駅弁・まねき食品様のご厚意で姫路市内の日本料理店へ。
総勢約30名が揃った。退勤後、何とか乾杯前の挨拶中に到着。
学芸員のtさん(彼女は高校の先輩にあたる)、総務課のMさんと奇しくも同じテーブルになった。
私は興味本位で話し掛けて嫌われるオッチャンではないが、今まであまり話す機会が少なかった方々ゆえに嬉しい。大変和やかに時間が過ぎた。
最後に姫路文学館Sさんより我らがT会長に感謝状の贈呈。(画像)
今回の企画展を担当頂いた学芸員のSさんは、昔、人文学部で会ったことのあるような大変真面目な方で、我々の無理難題に一生懸命応えて頂いた。ありがとうございました。弊ブログも愛読頂いたようで?進捗状況を確認されていた。今頃、胸を撫で下ろされているだろう。
こうしてみんなで力を合わせた企画が成功のうちに幕を降ろした。
挨拶では巧く言えなかったが、ここに所感を記したい。
私が担当したジオラマに目を向けると、趣味の片手間が広く公開され、メディアにも取り上げられた。それなりに世に貢献することができたと言えよう。
会社員で10年少々。不本意ながら深くやり甲斐を感じたことはない。
残ったお歳暮をもらえてラッキーとか…。出張から直帰で模型店を覗いて掘り出し物の機関車を見つけたとか…。
仕事はテキトウにこなして趣味優先、といった具合か。
文学作品をモチーフとしたジオラマ群は企画展の大きなテーマとなった。
姫路駅にジオラマの巨大なポスターが貼られたとき、街行く人が期待していることを肌で感じた。
そして開幕。ジオラマに見入る多くの観客。知人、職場、果てはよく行く郵便局の窓口の人にまで声を掛けられた。
モノを造る人間として、もっと胸を張ってよいことに気づいた。小さなことかもしれないが、こうして認めて頂いたことに背中を押されたように思う。
鉄道マニア風に言えば「後部補機がついた」とでも例えようか。
大袈裟だが、引き続きクリエイターを自負し続ければよいと思った。
何よりも、私のジオラマに限らず、個人の世界に引きこもって終息しがちな鉄道趣味が、世の中の役に立ったということが一番嬉しい。趣味人冥利に尽きる。
社会人になって久しいが、初めてやり甲斐を感じた仕事だったと言っても過言ではない。
それは昨年9月、企画展の打診を受けたTさんが、過去に私が製作して差し上げたジオラマを当時の副館長のもとへ持参、ご覧頂いたことが全てのきっかけだった。
こうして築いた姫路文学館様とのご縁、今回限りのものではないと思っている。東奔西走頂いた文学館M課長曰く「私の一生の思い出になるでしょう」大変印象的な言葉だった。2次会のていたらくも一生の思い出に残る!?
決してエンドロールではないと願っている。
そして工藤さん絡みで協力頂いたおなじみのD君。11月26日に息子さんが無事めでたく誕生した。
ちなみに奥様には誕生3日前にオータムフェスティバル・伊勢屋で会っている。
キミもすっかり人の親ですね。私は終電で先に辞したけど、今夜は奥さんが実家だからと言いながらちゃんと帰れたんかいな?
ヒマつぶしに、食後の一服に、今後とも「Zakkan」をよろしくお願いします。m(_ _)m