2010.12.26 Sunday
C62
C62型蒸気機関車。通称シロクニ。我が国最大の旅客用蒸気機関車。戦後、東海道の「つばめ」や最後は北海道の「ニセコ」号などの優等列車を牽引した。現在は京都の梅小路蒸気機関車館に2号機が走行できる状態で保存されている。「銀河鉄道999」に登場するあの機関車といえば分かりやすい?
この秋、姫路文学館ではC62実物のナンバープレートや車歴簿(検査記録)が展示された。他にもC62の写真やライブスチーム(実際に乗車できるミニSL)も。まさにシロクニ尽くしで、これらはすべて工藤さんやTさんの友人からの提供品だった。展示作業を手伝う際、このような貴重な物を手に取る機会に恵まれ、思わず手が震えた。
以前、シロクニの模型なんて牽かせる列車がない。3,4両のローカル線では恰好がつかない。なんて書いた。
でもやっぱりシロクニはカッコイイ。北海道・函館本線で急行「ニセコ」の先頭に重連で立つ姿なんか特に!中学生くらいの時、鉄道雑誌の記事でシロクニに携わった乗務員の話を読んで甚く感動したのを思い出す。
やっぱりシロクニへの思いは募るばかり。それもこれも工藤さんやTさんの友達の方々のせいだ〜!
結局、サウンド付C62を導入することになってしまった。
しかも2・3号重連。
私にとって最初で最後? 最大のフラッグシップ。
天賞堂「カンタムサウンド」C62。
今までガマンして思い切った甲斐があった。私にもサンタが来た。
重量のあるダイキャストの本体に細密な部品が取り付けられ、雰囲気は十分。2号機キャブのステップが一部欠けており、メーカーエラーだという話になり一時お預けになったが、これは実物を忠実に再現したということで正しかった。まあ、2と3の細かい違いを分かっていない人間なのでどうでもよいのだが。(ツバメマーク有無とナンバー高さの差くらいしか知らない)
ここから専門的な話になる。このC62に搭載された「カンタムサウンド」とは、サウンド機構を中心とした操作がアナログ・デジタル両方の環境で使えるというもの。従ってカンタム=サウンドということではない。
DCは通常の鉄道模型、直流12Vのアナログ操作。
DCC(デジタルコマンドコントロール)とは、交流14〜16Vを常時線路に流し、機関車に搭載された「デコーダー」と呼ばれるICチップに専用コントローラーから信号を送って個別操作を行うもの。いわば機関士が乗っているようなもので、同一線路上に置いた複数の機関車も個別にアドレスを設定すればそれぞれ操作できる。デコーダーにサウンド機能があれば、走行音や汽笛を任意に鳴らせる。
カンタムサウンドでは、DC(アナログ)環境においても、DCCで操作できる機能を持たせている。複数の機関車の管理はできないが、DCのパワーパックと線路の間に「カンタムエンジニア」という専用のスイッチ盤を接続すればDCC同様に音の操作ができる。わざわざDCCコントローラーを準備しなくても音が鳴る。
カンタムの特徴であるDC/DCC併用技術は難しいらしい。特にDC環境の電圧変動にはデリケートだという。デコーダーへの負担やトラブルを考えるとDCC環境で運転した方が安定するという話を聞いたことがある。
ヨーロッパではカンタムのような技術はあまり普及せず、DCCしか機能しないサウンドが主流だという。カンタムを採用するのはほとんどがアメリカ型だ。
このように様々なタイプのサウンド機構は、マックやウィンドウズというようなパソコンOSみたいなものなのかもしれない。
さて私は、4年ほど前に導入したDCCコントローラー(D101)が今から役に立つ。
シロクニは約70km/h以上になると排気音がジェットエンジンみたいな音になるという。これがうまく再現されているのだが、実物から録音したという音源はどうしたのだろう。京都の展示運転でブッ飛ばすことはないだろうし。現役時代の「ニセコ」だろうか・・。
おかげで体調はよくなったが、シロクニ熱は当分下がりそうにない。早速試運転。2台の機関車が同時に奏でるサウンドは大迫力。ボォーーーッ!
「モォーッ!うるさくて寝かせられないでしょ!」
妻にもDCCデコーダーが搭載されているようだ。
この秋、姫路文学館ではC62実物のナンバープレートや車歴簿(検査記録)が展示された。他にもC62の写真やライブスチーム(実際に乗車できるミニSL)も。まさにシロクニ尽くしで、これらはすべて工藤さんやTさんの友人からの提供品だった。展示作業を手伝う際、このような貴重な物を手に取る機会に恵まれ、思わず手が震えた。
以前、シロクニの模型なんて牽かせる列車がない。3,4両のローカル線では恰好がつかない。なんて書いた。
でもやっぱりシロクニはカッコイイ。北海道・函館本線で急行「ニセコ」の先頭に重連で立つ姿なんか特に!中学生くらいの時、鉄道雑誌の記事でシロクニに携わった乗務員の話を読んで甚く感動したのを思い出す。
やっぱりシロクニへの思いは募るばかり。それもこれも工藤さんやTさんの友達の方々のせいだ〜!
結局、サウンド付C62を導入することになってしまった。
しかも2・3号重連。
私にとって最初で最後? 最大のフラッグシップ。
天賞堂「カンタムサウンド」C62。
今までガマンして思い切った甲斐があった。私にもサンタが来た。
重量のあるダイキャストの本体に細密な部品が取り付けられ、雰囲気は十分。2号機キャブのステップが一部欠けており、メーカーエラーだという話になり一時お預けになったが、これは実物を忠実に再現したということで正しかった。まあ、2と3の細かい違いを分かっていない人間なのでどうでもよいのだが。(ツバメマーク有無とナンバー高さの差くらいしか知らない)
ここから専門的な話になる。このC62に搭載された「カンタムサウンド」とは、サウンド機構を中心とした操作がアナログ・デジタル両方の環境で使えるというもの。従ってカンタム=サウンドということではない。
DCは通常の鉄道模型、直流12Vのアナログ操作。
DCC(デジタルコマンドコントロール)とは、交流14〜16Vを常時線路に流し、機関車に搭載された「デコーダー」と呼ばれるICチップに専用コントローラーから信号を送って個別操作を行うもの。いわば機関士が乗っているようなもので、同一線路上に置いた複数の機関車も個別にアドレスを設定すればそれぞれ操作できる。デコーダーにサウンド機能があれば、走行音や汽笛を任意に鳴らせる。
カンタムサウンドでは、DC(アナログ)環境においても、DCCで操作できる機能を持たせている。複数の機関車の管理はできないが、DCのパワーパックと線路の間に「カンタムエンジニア」という専用のスイッチ盤を接続すればDCC同様に音の操作ができる。わざわざDCCコントローラーを準備しなくても音が鳴る。
カンタムの特徴であるDC/DCC併用技術は難しいらしい。特にDC環境の電圧変動にはデリケートだという。デコーダーへの負担やトラブルを考えるとDCC環境で運転した方が安定するという話を聞いたことがある。
ヨーロッパではカンタムのような技術はあまり普及せず、DCCしか機能しないサウンドが主流だという。カンタムを採用するのはほとんどがアメリカ型だ。
このように様々なタイプのサウンド機構は、マックやウィンドウズというようなパソコンOSみたいなものなのかもしれない。
さて私は、4年ほど前に導入したDCCコントローラー(D101)が今から役に立つ。
シロクニは約70km/h以上になると排気音がジェットエンジンみたいな音になるという。これがうまく再現されているのだが、実物から録音したという音源はどうしたのだろう。京都の展示運転でブッ飛ばすことはないだろうし。現役時代の「ニセコ」だろうか・・。
おかげで体調はよくなったが、シロクニ熱は当分下がりそうにない。早速試運転。2台の機関車が同時に奏でるサウンドは大迫力。ボォーーーッ!
「モォーッ!うるさくて寝かせられないでしょ!」
妻にもDCCデコーダーが搭載されているようだ。