2011.02.04 Friday
キハユニ15
一昨年の12月、キハユニ16の真鍮ボディキットを格安で入手した。そのくせ半田付け工作のできない私。
ベテランモデラーであるTさんに製作してもらうことになった。
約1年余。ご本人はなかなか時間が取れないということで、先日会った際、代替に完成品のキハユニ15を半永久的に預かっていてよ、と託された。
秀逸な真鍮キット組立品。たいへん価値のあるもので恐縮だ。
キハユニ15は昭和55年(1980)頃まで姫新線や加古川線でも活躍した、郵便・荷物・旅客合造ディーゼルカー。この頃は、宅配便のように駅で集配した小荷物を鉄道で運んでいた。
タレ目2枚窓を持つ初期の流線型ディーゼルカーを1960年代に合造車に改造したもので、両数が少ない異端児。貫通扉がない流線型前面ゆえに編成端に連結される荷物車として都合が良かったのだろう。
私を含めてこのようなゲテモノが好きな変態マニアは多い。しかし、先述したようにモデルの出来栄えは実物より綺麗な?上手物。(下手物の対義語)
キハユニ15と16は兄弟車。荷物室の広さが異なる。
加古川線のキハユニ15−3だったか、正面窓を小さく改造して「小さいタレ目」になった車がいた。1度見たら忘れられないブサイクで、何ともいえない印象に残っている。
当時を知る方の記述によると、古めかしい木目の車内は「体育倉庫のニオイがした」とあった。
大切に飾らせてもらいます。
隣りの蒸気機関車とお似合いのコンビネーション。