2011.07.16 Saturday
ここから始まる。
鉄道写真家・広田泉(ひろたいずみ)氏による写真集。
「ここから始まる。」
東北地方の津波で被災した鉄道風景を撮影したもので、売上げは全て寄付されるという。注文したものが早速届いた。
直筆のメッセージが添えられていた。
表紙左に横たわる黒い物体は「機関車」
これは報道写真ではない。
今まで、災害の報道写真集などを幾度か見てきたが、この写真集には人物がほとんどいない。
広田氏は、日中は被災地でボランティアに励み、皆が帰宅した夕方、早朝に無残な姿を晒す鉄道沿線風景をカメラに収めつづけたという。復興に向けた長い記憶を綴る使命を受けたかのように。
澄み渡る青空と、破壊され、焼き尽くされて廃墟と化した駅の組み合わせが残酷だ。
瞬きもできず、息を呑んでページをめくる。
広田氏は茨城県の「ひたちなか海浜鉄道」沿線で撮影準備中、強い揺れに襲われた。
同鉄道もまた激しい被害を受けた。今月23日に全線が復旧するという。
しかし、三陸鉄道や気仙沼線など、工事の見通しすら立っていない。
写真集では被災前後の風景が並んで構成されている。
閉塞感に襲われた最後に、鉄道会社と利用者の方々が希望のメッセージを掲げ、笑顔を浮かべるページが現れた。
しばらく涙が溢れた。
私にとって、このような鉄道写真は初めてだった。
美しいものを撮ることだけが写真ではない。
1年後、10年後に、新たな風景が出来上がり、再びこの写真集を開くことが語り継ぐ記憶ではないか。
鉄道を愛する人だからこそ出来る記録なのだろう。
本写真集は、鉄道という枠に囚われず、記録、チャリティ、様々な角度からお薦めできるものと思います。
購入はコチラ。
http://shop.home-3.com/?pid=32190916
「ここから始まる。」
東北地方の津波で被災した鉄道風景を撮影したもので、売上げは全て寄付されるという。注文したものが早速届いた。
直筆のメッセージが添えられていた。
表紙左に横たわる黒い物体は「機関車」
これは報道写真ではない。
今まで、災害の報道写真集などを幾度か見てきたが、この写真集には人物がほとんどいない。
広田氏は、日中は被災地でボランティアに励み、皆が帰宅した夕方、早朝に無残な姿を晒す鉄道沿線風景をカメラに収めつづけたという。復興に向けた長い記憶を綴る使命を受けたかのように。
澄み渡る青空と、破壊され、焼き尽くされて廃墟と化した駅の組み合わせが残酷だ。
瞬きもできず、息を呑んでページをめくる。
広田氏は茨城県の「ひたちなか海浜鉄道」沿線で撮影準備中、強い揺れに襲われた。
同鉄道もまた激しい被害を受けた。今月23日に全線が復旧するという。
しかし、三陸鉄道や気仙沼線など、工事の見通しすら立っていない。
写真集では被災前後の風景が並んで構成されている。
閉塞感に襲われた最後に、鉄道会社と利用者の方々が希望のメッセージを掲げ、笑顔を浮かべるページが現れた。
しばらく涙が溢れた。
私にとって、このような鉄道写真は初めてだった。
美しいものを撮ることだけが写真ではない。
1年後、10年後に、新たな風景が出来上がり、再びこの写真集を開くことが語り継ぐ記憶ではないか。
鉄道を愛する人だからこそ出来る記録なのだろう。
本写真集は、鉄道という枠に囚われず、記録、チャリティ、様々な角度からお薦めできるものと思います。
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